なぜ生じる?色々な肩こりについて

柔整治療

日本人の多くが悩まされている『肩こり』。

長時間デスクワークをしたり同じ姿勢のまま固まってしまっていると起きやすく肩周りの不快感や重だるさ、頭痛と言った嫌な症状を引き起こします・・・

よくデスクワークをしている人に生じやすい、背中が丸まって肩が内側に入っている方に生じやすいなどと言われていますがそもそも肩こりとは体がどんな状態になっているのでしょうか。

今回は『肩こり』について状態や改善法などを紹介していきたいと思います。

●肩こりとは??

まず初めに肩こりとはそもそも何なのでしょうか?

特別に『肩こり』と言う疾患名があるわけではなく慢性的に生じている肩や頸周りの疲労感や重ダルさ、痛みやそれに伴う可動域制限や頭痛などを総称して『肩こり』と呼ぶことが多いです。

痛みや重ダルさは頸に限局してる場合や頸と肩の付け根、肩の真ん中などに生じることが多いです。

この周囲には『僧帽筋』と言う筋肉が主に付着しておりその他にも深層の筋肉や肩甲骨を動かすための筋肉なども付着してきます。

その筋肉達が日々の収縮などのストレスにより柔軟性が低下し硬く張りを帯びた状態になりそれが慢性的に続くことで肩こりとして色々な症状が生じます。

筋肉が硬く張っているために周囲の血管を圧迫してしまい新鮮な血液を十分に供給できず濁ったドロドロの血液がその場に長く停滞してしまったりもします・・・

●原因

そんな肩こりですが主な原因は『肩周りの筋肉の過緊張』が考えられます。

前述したように肩周りの筋肉の緊張状態が長期間続くと柔軟性の低下と共に血流の停滞、重ダルさ、倦怠感、頭痛などの症状を引き起こします。

ではどんな状態になると『筋肉の過緊張』が生じるのでしょうか?

●デスクワーク

これは最も代表的なもので何となくのイメージでも筋肉が硬くなりそうな感じがしますよね( ;∀;)

デスクワークをする際、姿勢は少し前傾、腕は前に出して肩甲骨は開き首は少し下を見るような状態になっています。

この状態では頸部の筋肉、背部の筋肉、肩部の筋肉達がその体勢を維持しようと微力ながら収縮を続けている状態です。

この状態は前述したように肩周りが張ってしまう状態なのです・・・

さらにデスクワークはお仕事ですので毎日長時間その体勢を続けることになりますよね(‘_’)・・・

こうなってくると一種の悪循環が完成してしまい慢性的な肩こりや頭痛、背部痛などが生じてしまいます。

●長時間同じ体勢が続く

デスクワークと原因は似ていますが例えば長時間同じ姿勢で読書やPC作業をしたりするとある一定の姿勢が長時間続くことになり肩こりに繋がってしまいます。

読書などに限らず料理や家事といった日常生活動作の中でこのようなことは多々発生します。

●常に力が入ってしまう

これは寒い日や冬に多いですが無意識のうちに首や肩に力が入ってしまい長時間筋肉が収縮している状態が続くことが問題です。

北風が吹いたり寒くて震えたりすると自然と体が熱を逃がさないように身構え収縮します。

その影響で意図せず肩や首に力が入りその状態が持続することで肩周りが張ってしまい肩こりの原因となってしまいます。

●体の冷え

体が慢性的に冷えてしまっている状態も良くありません(‘_’)

冷えているということは色々なことが考えられますが体温を体に巡らせているのは『血液』です。

血液の通り道である血管が圧迫を受けそもそもの血液循環量が減少している場合もあれば、冷たい物を好み体を冷やしてしまっている場合など様々です。

このようなことで体が冷えているだけでも筋肉が張ってしまう原因になってしまいます。

●自宅でできる改善法

そんな色々な原因で生じてしまう『肩こり』ですがここからは自宅でもできる改善法をいくつか紹介していきたいと思います!(^^)!

●入浴

まずは『入浴』です。

入浴は体を芯から温めてくれる他にリラックス効果や重力からの解放による脱力、水圧によるマッサージ効果など体にとっていいことが盛りだくさんなのです(*^_^*)

肩までしっかり浸かってあげると凝り固まった筋肉は適度な水圧で弛緩しさらに温熱作用で血管が拡張し新鮮な血液が供給され張っている状態が改善されます🌼

また新陳代謝も促され肩周りだけでなく体全体がスッキリした感じになります!(^^)!

温かいお湯に10~20分ほどゆっくり浸かるのが良いとされています。

また長風呂は逆に脱水症状を引き起こしてしまう可能性がありますのでおススメはできません(‘_’)

入浴前には水分を補給し顔が温かく感じたら体全体が温まったサインですので無理せず上がるようにしましょう!

●ストレッチ

凝り固まった筋肉にはストレッチも効果的です!

肩周りの筋肉を伸ばすのであれば頸を真横に傾け傾けていない方の肩は脱力するようにしてストレッチをかけると良いと思います。

これを左右プラス斜め下方向に10秒ぐらい時間をかけゆっくり2、3セットほど行うと効果的です(*^^*)

入浴と合わせて行うことでより効果的です!

●同じ姿勢を続けない

デスクワークや家事を行っていると気が付くと同じような姿勢で何時間も過ごしていることが多々あります。

これを予防するために10分でも20分でも一度、肩の力を抜いてストレッチをしたり軽く動かして筋肉。関節を動かしてあげると長時間そのままの状態が予防できます。

朝の起床時には寝ている時に同じ姿勢が続くので固まった感じや動かしずらさが生じることが多いですのでラジオ体操などで軽く体を動かしてあげると血液も巡り動かしやすくなると思います。

●まとめ

肩こりは多くの人が悩んでおり原因も様々でデスクワークが主流化した現代ではとても増えております。

肩周りの重だるさや倦怠感、ひどい場合には頭痛や腕の痺れ、関節の動かしずらさなどを生じます。

痛み、痺れがある場合や症状が重い場合には整骨院や鍼灸院、整形外科などで専門的な施術を受けることが大切です。

日常的には今回紹介した方法を活用して慢性的で頑固な症状にならないようにしましょう!

ですが改善法と言っても根本的な治癒にはつながりません。

あくまで一時的な改善法ですのでこの方法で治すことは難しいです。

自己調節で症状が改善されない場合や日常生活に支障をきたしてしまうほどの症状の場合には早めに医療機関を受診し適切な治療を受けることが大切です。

今回紹介した方法もセルフケアとして習慣化すれば重い症状や症状の進行をある程度抑えることができますので是非活用してみて下さい🌼

タイトルとURLをコピーしました