ぎっくり腰・腰痛

ぎっくり腰とは、医学的には、「重いものを持ち上げる、床に落ちたもの
を拾う、顔を洗う、せきやくしゃみをするなどの、普段はなんということも
なく行っている動作で起こる突発性の腰痛のことです。これは、医学的な
言葉では「急性腰痛症」という名称で定義されています。ギックリ腰という
疾患があるわけではありません。

参照

原因
椎間板ヘルニア、椎間関節の捻挫、腰椎周辺の靭帯の過伸展、筋肉の過伸展
部分的な断裂などです。もっともぎっくり腰が起こりやすい部位は
腰椎4番と5番、おへその周辺の腰です。この腰の部分は上半身を支え、かつ
下半身と上半身のバランスを調整する役割も持っており、体のバランスを保つ
上で最も重要であり、同時に最も負担がかかる部位となります。体を捻る時、
腰を曲げるとき、反るとき、この4番と5番の腰椎に特に力が入るのを自覚
できるはずです。

症状
 腰の激しい痛み腰下が抜けたような感覚、腰が据わらない(上半身を
 支えられない)、痛みからくる集中力散漫、ストレスからくるイライラなど。
 ※お尻の裏側~太ももの後ろ~足先への痺れ
  ⇒[椎間板ヘルニア][坐骨神経痛]を疑う
 ※背中を反ると痺れ,痛みが走る⇒[脊柱管狭窄症]を疑う

治療
 ギックリ腰は、安静を保てば1・2週間である程度痛みが消失するものです。
 でもその間、寝込まなくてはならなかったり、起きられたとしても身体を
 動かす際には非常に強い痛みが出るため苦しいものです。もしもギックリ腰に
 なってしまってもマッサージや整体を適宜行うことで、非常に短期間で痛みを
 取り去ることも可能です。ギックリ腰発症直後から3日ほどのマッサージや
 整体は、患者さんがなるべく痛みを感じない楽な姿勢(横向きに寝る、
 ベッドに腰掛けるなど)で行います。腰痛がいつからどのようなきっかけで
 起こりどこがどのように痛いのかを調べた後下肢の治療を中心に行います。
 発症直後の患部の治療では刺激量が多過ぎると症状を悪化させることが
 あるため、患部の状況(痛みの強さ、熱の有無、炎症の有無など)に応じて
 適宜ごく軽い治療を行います。ギックリ腰になると痛みのために異常な姿勢を
 とることがあり頚部や背部、腹部の筋肉をゆるめる治療を行う必要があります。
 ほとんどの場合、患部を湿布などで冷やします。動けない場合や動こうと
 すると怖い感じがある場合は、無理をせず医療機関に問い合わせましょう。

タイトルとURLをコピーしました