オスグッド・シュラッター病

病態
 オスグッド シュラッタ-病は、スポーツによるOVER USE(使いすぎ)
 よる膝蓋腱脛骨付着部の剥離損傷と考えられています。安静時には
 症状が現れることはありませんが脛骨粗面に圧痛と運動痛が生じます。
 軽度の症例においてはスポーツ活動を制限させ、大腿部の筋肉
 ストレッチを指示し重症例ではスポーツ活動を完全に中止させ膝関節を
 伸展させたまま保ち炎症の治まるのを待ちます。しかしながら骨が分離
 するほどにスポーツに打ち込む少年たちは根本的にその競技を愛好して
 おり、目標を持っています。したがってスポーツ活動の制限或いは
 中止と言う非積極的な決断は彼らの望むものではありません。また、
 多くの才能がこの傷害により断念を余儀なくされその世界から姿を
 消しています。 また、この損傷の性質から他の手技療法の領域外で
 あることが判断できます。例え補助的なアプローチ、低周波、温熱、
 冷却、テーピングなどと言った処置を繰り返したとしてもそれが
 膝蓋腱脛骨付着部の剥離損傷に影響を及ぼすことは不可能であるため
 利益ある方法とは想像できません。結局、十分な運動能力を発揮する
 ことが出来ないまま骨端軟骨板が閉じるまでの運動選手にとって最も
 重要で有意義な時間を無駄にする結果となります。
    
 
 http://blog.hanauta18.com/entry/osgood参照  
 https://stretchpole-blog.com/osgood-schlatter-disease-14583参照

年齢
  オスグット病は12~15歳が好発年齢ですが、それ以下で発症した
  場合は難治が予想されます。患部が柔らかすぎ、矯正に反応しにくい
  傾向にあります。
熱感
  幹部の痛みとともに局所的な熱感があるタイプは運動や体重付加により
  更なる悪化進行中であると考えられます。
性別
  オスグット病は男子に多く見られる疾患です。にもかかわらず10歳
  前後で女子に発症した場合は好ましくありません。
腫脹
  通常、患部の隆起は明らかに飛び出していますが全体的に柔らかく
  砂袋のような腫れをもつケースでは、上手く反応しないことがあります。
疼痛
  実際に矯正してみなければ分からないことですが矯正直後に痛みが
  生じる稀なタイプではより多くの矯正が必要と予想されます。

治療法
 骨のでっぱり具合と膝の屈曲、伸展、体重がかかった際の動き方や熱感、
 疼痛をしっかり把握した上で、大事なことはやはりしっかり冷やすことです。
 又、大腿四頭筋が大きく関わっていますので、それを緩めることが大切に
 なります。無理をすると、筋が骨を引っ張るストレスが多くなってしまい、
 骨が増殖してきて、でっぱりが強くなってきてしまいますので早く治療に
 はいることが大切です。一度、でてきてしまった骨は外科手術で削るしか
 方法がなくなってしまいますので、この疾患が疑わしい場合は気軽に
 お問合せ下さい。
 

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