最近なんだか体がだるかったり、何となく調子が悪い、すぐにイライラしたり気分が落ち込んでしまうなどの症状が出たりしていませんか?
それはもしかしたら「自律神経が乱れている」サインかもしれません・・・
自律神経は『交感神経』と『副交感神経』の2つからなる神経で人間が意識してできない心拍のコントロールや内臓運動の調節などを自動的に行ってくれている神経です。
この自律神経が乱れると体には様々な症状が起こります。
そしてこの自律神経は環境の急な変化や過度なストレスなどで乱れてしまいがちな神経です。
ですが自律神経が乱れて生じる症状は些細なものが多く仕事の疲れだとか、気のせいだとか、何かしら理由をつけてそのままにしてしまい症状が悪化してしまう方も多いです。
そこで今回は普段の疲れと似ている自律神経が乱れている際に生じる症状についてわかりやすく解説していきたいと思います。
●自律神経はどんな時に乱れやすいの?
自律神経が乱れる原因は日常生活の中でもたくさんありますが中でも
『過度なストレスを感じた時』 『外部環境が急激に変化した時』
この2つの場合に乱れることが多いです。
『過度なストレスが生じた時』
この場合は例えば職場での人間関係がうまくいっておらず多くの時間を費やす仕事自体に大きなストレスを感じてしまい四六時中頭からそのことが離れずに常にドキドキしたり不安感が付きまとったりしている場合や日常生活にストレスを感じることが多く些細なことでもイライラしやすかったり考えすぎて落ち込んでしまったりなど感情の変化が激しい場合などが多いです。
『外部環境の急激な変化』
外部環境の急激な変化とは天気が安定せずに暑かったり寒かったりムシムシしたりなどの変化が急激に短期間に生じることや、引っ越しや転職などで今まで慣れていた場所から急に不慣れな場所に移動になった場合などのことです。
自律神経はその作用の一つに外部の環境に合わせて体の状態を変化させる作用があります。
暑い時には汗腺を開かせ汗を出して体を冷やしたり呼吸や血圧、脈拍などをコントロールしてその環境に順応できるように体を変化させます。
ですが暑かったのに急に寒くなったり暑い日と寒い日が交互に来たりしていると自律神経がその変化についていけずに乱れてしまうことが多いです。
転職や引っ越しなどでは今まで慣れていた場所から急に全く知らない慣れていない場所に移ったりすることで誰でも緊張はすると思いますがその緊張状態を過度に感じてしまったり、いつまでたっても慣れずに緊張状態が続いてしまうことで交感神経が優位になりすぎてバランスが乱れてしまうことが多いです。
この他にも日常的な様々なことでも自律神経を乱してしまうことはありますがこの2つの原因が特に多いように思えます。
●こんな症状は要注意! 自立神経が乱れているサイン
◆汗をかきやすかったり動悸がする
交感神経が優位になると汗をかきやすかったりします。
交感神経は緊張状態が続いていると優位になり汗も緊張したときに手や足にかくような汗が多くなります。
交感神経から副交感神経への変換がうまくいかなかったりしていると体全体に汗をかなりかいてしまうこともしばしばあります。
交感神経が優位の状態では心臓の拍動も上昇しそれが長く続くと安静時でも動悸を感じるようになることもあります。
◆朝起きると体がダル重い
自律神経はお互いが協力し合うことで作用を発揮していますが特に朝の起床時や就寝時には交感神経、副交感神経の切り替えが重要になってきます。
一日が終わり帰宅してご飯を食べ、お風呂に入りゆっくりしていると自然と眠たくなってきます。
これは副交感神経の作用で体を明日また元気に活動させられるように休めるために自然と作用します。
そして朝方になると今度は交感神経が優位になってきて自然と目が覚め活動を開始できるようになります。
自律神経が乱れこのバランスが崩れてくるとこのようなごく自然にできていることに問題が生じ朝スッキリ起きれなかったり夜に眠れなかったりなどのことが起こりやすくなります。
◆すぐにイライラする
自律神経の特に交感神経が優位になりすぎていると物事に対して敏感になりやすく、すぐにイライラしたり怒ってしまったりすることが多くなります。
イライラや精神的不安定な状況から睡眠が障害されたり人間関係がうまくいかなかったりして症状をさらに悪化させてしまうこともあります。
◆肩こりや頭痛
交感神経が過剰になっていてイライラや常に気を張っているような状態が続くと肩や首に知らないうちに力が入り筋肉が持続的に収縮して硬くなり肩こりや首こりの原因になってしまいます。
この状態が長く続くと肩周りの血管も持続的に圧迫を受け血行が悪くなり肩こりなどが慢性化してしまうこともあります。
◆不安な気持ちや焦りが強い
仕事や人間関係などでの不安要素やいつも何かに追われているような緊張状態が続くと焦りや不安感を常に感じるようになってしまうことがあります。
そのような気持ちになることは当然ありますしそれをうまく切り替えられれば何も問題はありませんが自律神経が乱れがちになっているとうまく切り替えができずにずっと思い込んでしまうようになることもあります。
◆眠れない
上記したような交感神経と副交感神経のバランスが崩れていると睡眠に症状が出やすいです。
眠れなかったり朝起きれなかったりすることが続く場合には自律神経が乱れているかもしれません。
このような症状が2つ3つ当てはまる場合には自律神経が乱れている可能性が高いです。
そのままにしていると自律神経の乱れが加速し、他のうつ病や統合失調症と言った疾患の引き金になってしまうことも多いですので早めに対策を行いましょう!
●自律神経の乱れは自分でも改善できます!
このように自律神経が乱れ始めると様々な症状が生じ体に悪影響を及ぼします。
ですが一番良くないことは症状が出いているのにそのままにし続けていることです!
どんな疾患でも『早期発見早期治療』が望ましいですしそのままにしていていいことはありません。
とは言っても実際何をしたらいいかわからない!と言う方も多いと思いますがまずは自分自身の生活習慣を見直してみましょう!
普段の生活の中に少し取り入れるだけも効果的なセルフケアの方法はたくさんありますので是非行ってみましょう!
●まとめ
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなる神経で人間が意図的に行えない活動を自律して行っている神経です。
この自律神経が乱れると体には様々な症状が生じますが仕事や気分のせいにしたりして中々気が付かないことが多いです。
気が付かずにそのままにしてしまっていると症状が悪化してしまい長期化してしまうことも多いのでしっかり自分の症状を見極めて改善するようにしましょう!