自律神経ってそもそも何? 自律神経について詳しく解説!

健康情報

テレビや雑誌などの健康情報の記事でよく『自律神経』と言う言葉を見たりしませんか?

自律神経が乱れると体に良くないとか天気が悪かったり生活習慣が悪いと自律神経が乱れるので注意!

のようなことを多く聞いたりもしますがそもそも『自律神経って何?』ってなったりする方も多いと思います。

自律神経に関しては乱れると体に悪いとか調子が良くない時は自律神経が乱れているかもなどと自律神経が乱れたらこうなりますと言う情報は多いのですが自律神経自体の説明ってあまりされてないんです。

ですので今回はそんな『自律神経』についてわかりやすく解説していきたいと思います!

●自律神経とは??

自律神経とは『交感神経』『副交感神経』の2つからなる神経で主に自分自身では意識的にできない心拍数の調節や感情に合わせて体に変化を起こさせる、ホルモンバランスの調節、内臓運動の調節などを行っている神経です。

一般的に神経と言えば筋肉を動かしたりするイメージが強いですがこのような筋肉を動かしたりする神経は『体性神経』と呼ばれるものです。

筋肉などを動かす神経はある程度自分自身でコントロールすることができ腕を好きな方向に動かしたり物をつかんだりすることができますが自律神経が支配しているのは自由に動かせる筋肉などでは無く心臓などの自分でコントロールができないような部位です。

心臓の拍動を自分でコントロールすることなんてできませんよね・・・

そんな部位を意識しなくても自動的にコントロールしてくれるのが自律神経です。

◆自律神経の働き

自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなると言いましたがこの2つの神経は相反する働きをします。

自律神経の働きをイメージする時は昔のまだ狩りを行っていたころの人間を想像するとわかりやすく狩りをする時の戦闘モードに体を変化させるのが交感神経です。

気管支を拡張させ空気をたくさん吸えるようにしたり立毛筋の収縮(トリハダ)、心拍数を上げて体に多くの血液を送り体を瞬発的に動かせる状態にしたり瞳孔を散大させ視野を広くしたり血液供給の影響で血圧が上がったりします。

一方戦闘モードの時に邪魔になってしまうようなことは交感神経で抑制がかかります。

例えば排尿を抑制したり胃腸の消化活動は抑制されます。

逆に副交感神経は交感神経で高まった機能を沈めるような働きをします。

戦闘モードになっている体を抑えるために交感神経で高まっている心拍数などを安静時の状態まで下げたり体を休ませるため眠気を誘ったり体をリラックスモード状態にさせます。

そしてこの間に食事をしたり胃液の分泌、胃腸の運動を促進させ栄養を吸収したりしやすくします。

これを現代の人間の生活に当てはめると運動している時や精神的に緊張している状態では交感神経が優位になっている状態で家でゆっくりしていたり眠っている時などは副交感神経が優位になっている状態と言えます。

●自律神経は感情の変化とも関係するの?

よくイライラしたり精神的に不安定だと自律神経が乱れやすいと言われますが実際どうなんでしょうか?

実はこれかなり関係が深いのです!

人間には喜怒哀楽と色々な感情があり、この感情の変化によっても自律神経が影響を受けやすいです。

例えば不安になったり泣いていたりする時は食欲が低下したりイライラしたり怒っている時は心臓の拍動も早まり血圧も上昇します。

このように感情の変化によっても自律神経は影響を受け体に変化を起こします。

このような変化もたまになら問題ありませんが仕事のストレスや学校などでの人間関係の問題などで頻繁に変化が生じていると自律神経は乱れやすくなります。

●自律神経が乱れると?

そんな自律神経ですがお互いのバランスが崩れて乱れてしまうと体に様々な悪影響が生じます。

自律神経の乱れとはつまり交感神経と副交感神経のバランスが崩れると言うことです。

そしてバランスが崩れる中でも多いのが『交感神経』が過剰になるパターンです。

その要因には過度なストレスや考えすぎ、不安要素が多く常に頭の中が不安なことでいっぱいになっているなどがあります。

バランスが崩れているせいで睡眠などの本来副交感神経が優位になってリラックスできる状況なのに交感神経が優位になってしまいリラックスできず寝付けなかったりして体が休まらなかったりします。

さらに常にイライラしていたり焦っていたりするので疲れやすくなったり精神的に不安定になってしまったりもします。

そのような症状が原因となり他のことで満たそうと食欲が過度になったり逆に低下してしまったり、便秘、頭痛、めまいなどの症状を起こしてしまったりもします。

●自律神経はなぜ乱れる?

自律神経が乱れる原因には様々なことが関係しています。

自立神経は外部の環境に合わせて体を変化させる働きもありますがこの外部環境が急激に変化したり何回も短いスパンで繰り返されるとその変化についていけずに自律神経が乱れてしまうこともあります。

例えば季節の変わり目や転職や進学と言った環境の変化、職場などでのストレスが多く常に交感神経が働いている状態が続く、失恋や失業などで活力がなくなり毎日何もせずにダラダラしている日が続くなどが原因として上げられます。

極端にどちらかの興奮状態が続いたり交感神経と副交感神経の働きが一方的な状況になることが原因としても多いです。

また更年期の女性はホルモンバランスが乱れやすくその影響で自律神経も乱れてしまいがちで更年期障害の原因になってしまったりもします。

意外かもしれませんが食生活や生活リズムなども、とても大切で自分が何となく行っている行為が自律神経の乱れに繋がっているケースも多いのです!

自分自身の生活をたまには見直してみて改善できるものは改善してあげるとそれだけで体調が良くなることも多々あります♪

●まとめ

自律神経は交感神経と副交感神経から構成される神経で人間が無意識に行っている心拍の調整や内臓運動の調節を行っている神経です。

自律神経は繊細な神経でもあり外部環境の急激な変化やストレスなどで乱れてしまうことが多いです。

自律神経が乱れた場合は体に様々な症状が生じ『自律神経失調症』などの疾患に移行してしまうケースもあります。

生活習慣や考え方を見直すなど改善方法はたくさんありますので放置せずに早めの対策を行いましょう!

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