様々な神経圧迫のよる症状・・

信州ブログ

https://corelady.jp/numbness/参照
●当院の痺れページにもあるように神経圧迫による症状は様々ですが、今回は障害されると、見た目からでも
 障害の度合いがすぐにでもわかってしまう症状をご紹介したいと思います。
 ◦正中神経麻痺
  正中神経は、前腕の回内や手首の屈曲、指の屈曲(母指から第4指の母指1/2側まで)、母指球筋などを主に
  支配しています。正中神経は運動神経である、前骨間神経に分岐し、これが母指と第2指の屈曲をします。
  なお、感覚神経とは別である。どこで、障害を受けてしまうかによって、症状はことなりますが、外傷や
  長時間圧迫されたり、使い過ぎ(OVERUSE)により、手根管症候群と前骨間神経麻痺とに大別されます。
  ・手根管症候群
   手根管(手首にある正中神経が通る、手根骨と横手根靭帯に挟まれたトンネル)が外傷や手や腕の
   使い過ぎ、妊娠・出産期や更年期の女性、透析の患者などに多く、圧迫されやすく症状がでる。
   はっきりした原因は不明である。第1から第4指の親指1/2までにしびれと痛みがでる。
  ・前骨間神経麻痺
   母指と第2指の第1関節の屈曲ができなくなり、母指と第2指でやる「OKサイン」ができなくなり、過伸展
   状態となり、涙のしずくの形しかできなくなり、これを涙のしずくサインと言う。
   
   http://www.hanakonote.com/kango/shinkei.html参照
 ◦橈骨神経麻痺
  橈骨神経は主の手首や指の伸展をする神経になります。上腕中央部で障害を受けると下垂手となり、肘の
  屈側側で障害を受けると下垂指という状態になります。これも、障害を受ける場所により、症状が違います。
  これも外傷や運動のしすぎによる神経絞扼、神経炎によりなりやすいです。
  ・下垂手
   手首の背屈と指の付け根部分(MP関節)が伸ばせなくなり、垂れた状態になってしまうので、こう
   呼ばれます。なお、第1関節と第2関節は伸ばすことができます。
   
   http://www.hanakonote.com/kango/shinkei.html参照
  ・下垂指
   手首の関節の進展はできますが、指の付け根(MP関節)のみが伸ばせなくなり、垂れた状態になるので、
   こう呼ばれます。これは、後骨間神経という、肘にある運動神経のみが障害されるために、感覚障害は
   ありません。
   
   http://www.hanakonote.com/kango/shinkei.html参照
 ◦尺骨神経障害
  前腕の尺側と第5指と第4指の1/2小指側、の感覚障害、及び屈曲障害、母指以外の筋肉が麻痺します。
  いろいろな症状が発生し、肘部管症候群やギヨン管症候群により、かぎづめ変形(鷲手変形)を生じます。
  ・肘部管症候群
   肘の内側にある尺骨神経を長時間圧迫したり、使い過ぎたりすることで痺れたり、筋肉が痩せ細ってきて
   手の変形を生じます。鷲手変形とは、尺骨神経麻痺により、筋肉が萎縮することで、第4指と第5指の
   付け根部分(MP関節)が過伸展し、第1指と第2指が屈曲した状態を言います。
   
   http://www.hanakonote.com/kango/shinkei.html参照
  ・ギヨン管症候群(尺骨神経管症候群)
   手首の小指側にある、豆状骨と有鈎骨とをつなぐ豆鈎靭帯によって形成されたトンネルをギヨン管と
   いい、第4指の第5指側1/2と第5指の掌側側に痺れを生じます。

●こういった神経麻痺を末梢神経麻痺といい、ひどくなると筋肉の萎縮が生じ、力がはいらなくなり変形を
 生じてしまうのです。ちょっとした痺れや力がはいらないような感じがしたら、すぐに医療機関を受診
 されることをおススメ致します。
  
  

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