もう7月になりますが梅雨が続いており中々外出できない状況が続きます・・・
もう少しすれば梅雨明けになりお出かけするにも良い時期になってきます(*^_^*)
ですがこのご時世『三密』を避けた行動が求められてきています。
そこでショッピングモールや大型施設などの人が密集するような場所は避けて密になりにくい山などにハイキングや登山をしに行く方が増えてくると思います。
当院のスタッフは地方出身者が多く今回はスタッフの中でも山や昆虫、自然に詳しいスタッフが『夏の登山やハイキングできおつけたい危険な昆虫』と題して刺されたり触ったりすると危険な昆虫を紹介していきたいと思います!
①カミキリモドキ類 危険度★☆☆
カミキリモドキは名前の通りに、体が細長くカミキリムシに似た小型の昆虫です。発生時期は初夏の5月~7月に多く見られます。
カミキリモドキが含んでる毒は『カンタリジン』と言う成分を含んだ毒でありカミキリモドキの『体液』に含まれています。
この毒は肌に触れると水ぶくれなどが生じ皮膚炎を引き起こす可能性があります・・・
この毒素はそこまで強力ではありませんが油断はできません!
カミキリモドキ類は体色が非常に鮮やかで小さい子供などは触れて観察したくなりがちです。
ですが刺激を与えると体液を噴出す可能性が高いので要注意です!
●対処法
鮮やかな体色をしている生き物には毒があることが多いのであまり知らない生き物だけど好奇心で安易に触れてしまうことは危険なこともありますので要注意です!
見たことない生き物や鮮やかな体色をしている生き物には基本的に触れないように意識しましょう。もしも触れてしまったらしっかりと流水で洗うようにすると良いと思います。
②イラガ 危険度★★☆
『イラガ』は毒のある毛を持つ蛾です。終齢幼虫(蛹になる直前の幼虫)では体長は15~25㎜程度になり、毒のある棘に触れると電気が走ったような痛みが生じるため別名『電気虫』とも言われます。
食性は幅広く、柿、梨、桜、梅、杏、栗、胡桃、林檎、ザクロ、カエデ類、ヤナギ類などの木に多く見られ、若い幼虫は葉の裏に寄生し、表皮を残して食害するため葉の表には白く透けたような斑点ができます。この斑点が目印の一部にもなります。
イラガはこのように葉の裏などに寄生するので見つけることが難しく、被害も多いです。
また発生時期は6月~7月、8月~9月と2度にわたり発生します。
●対処法
山などに行った際はむやみに葉に触れることなく、ゴム製の厚い軍手などをして行くなど肌を露出させないことが大切です!もし刺された場合は患部をいじることなく、粘着性のあるもので毒毛を抜き取ると比較的軽症で済むケースが多いですが念のために皮膚科などの専門の医療機関を受診して診察してもらうのが得策です。
③アオバネアリガタハネカクシ 危険度★★★
アリのような体をしており、頭部・後胸は黒色、前胸・中胸はオレンジ色、尾の2節は黒色をしている体長6~7㎜の小型の昆虫です。
日本全土に分布しており、水田、畑、湿った草地を好みます。特に6月~8月にかけて多く見られます。
卵、幼虫、蛹、成虫のいずれも『ぺデリン』と言う有害物質を体内に持っていて、刺激が加わると線状に体液を噴出し、そこが数時間後に発赤して水泡(線状皮膚炎)になってしまうこともあります。
この皮膚炎はやけどの跡のようになることから『やけど虫』と呼ばれることもあります。
実は私も実際に刺されたことがあるのですが患部が真っ赤に腫れあがり非常に辛かったです・・・完全に治癒するには2、3週間もかかりました。。。💦
●対処法
特に釣りなどをしている方は野池に行くと思いますが、半袖や短パンなどは控えて長袖長ズボンで行くことを強くお勧めします!
もしも体表についてしまったりしても慌てることなく刺激を与えないように体表から払って下さい。もし体液をかけられてしまったらすぐに皮膚科などの専門の医療機関を受診するようにしましょう!
●まとめ
夏の時期は他の危険な昆虫や生き物が多く発生します。やはり一番大切なのは山に行く際の格好が大切です。肌の露出が多いとそれだけでリスクが非常に上がってしまいます。
ですので薄めの長袖長ズボンを着用し、できれば軍手やゴム手袋などをすると安全性はグッと高まります!そして知識をつけておくこともとても大切です。ある程度の知識があれば冷静な判断や適切な対処法につながります。
もしも刺されてしまったり体に異常を感じた時はすぐにお近くの専門の医療機関を受診するようにしましょう。
この投稿がハイキングや山登りなどを計画されている方にとって少しでもご参考になれば幸いです!(^^)!