スポーツや日常生活などで発生しやすい突き指。
一度は体験した方がほとんどだと思います。ですが多く発生するケガだけあって、軽症と判断して放置してしまう場合や誤った対処法をしてしまったりするケースが多いです。。。
突き指は場合によっては骨折や脱臼を起こしていたり変形を残してしまったりする疾患です。
正しい対処法で対応することが大切です。
●突き指とは?
一般的に突き指と言われている言葉は総称で、指が硬い物にぶつかった際や指周りの打撲などを総称して突き指と呼ばれています。
ボールを使うスポーツなどでは発生頻度が高く、バスケットボール、バレーボール、サッカー、ラグビーなどで発生しやすいです。
また人とぶつかり合ったり激しく交戦するスポーツにも多いです。
柔道、相撲、レスリング、空手、ボクシングなどでも発生しやすいです。
●症状
主に受傷した部位が腫れたり、熱感を帯びたり痛みが生じたりします。
損傷の程度によって症状は大きく変わってきます。
骨折を伴っている場合では腫れは著明に見られ痛みで患部を動かすことが困難であったり重症の場合には目でわかる程度の変形を呈してしたりします。
脱臼を伴っている場合は腫れや熱感はもちろん生じますが一番は変形が著明です。正常ではない部位で患部が固定(弾発性固定)されてしまうのでむやみに動かして治そうとするのはとても危険です。
場合によっては骨折と脱臼を両方している『脱臼骨折』の場合もありその場合は腫れや変形が著明に見られます。
ですがだいたいは軟部組織の軽度損傷が多いです。
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●対処法
突き指に遭遇した際、予後を左右する対処法ですが色々な説があります。
代表的なものだと『引っ張ったら治る』。と言うものです。
この対処法は適切なのでしょうか???
答えはNOです!( ;∀;)
突き指とは骨折や脱臼がない場合なら多くは軟部組織損傷です。
患部を引っ張ってしまうと腱や靭帯に過度の外力がさらに加わることになってしまい帰かえってケガを促進させてしまうこともあります(*_*)
正しい対処法はRICE処置と呼ばれるものです
R=安静、I=冷却、C=圧迫、E=挙上のことです。
具体的に突き指に例えると・・・
まずはケガをした患部は腫れており熱感もあるでしょうから氷嚢などで冷却し炎症を抑えます。冷却
そして動かしてしまうと炎症が収まらないので包帯やテーピングなどで痛くない肢位で固定します。固定
そのまま患部はなるべく使用せず安静にします。安静
寝る時などは血行が悪くなっていて血腫や血行不良を防ぐため心臓よりも患部を高い位置に置いて就寝します。挙上
このような処置が適切と言えます。
ですがこれはあくまで応急処置であり根本的な治療とは少し違ってきますので整骨院や整形外科など専門的な医療機関を受診するようにしましょう!
●まとめ
突き指は日常的に発生しやすいケガであり誤った処置をしてしまうとケガを悪化させてしまうこともあります。
突き指をしてしまった場合には損傷の程度によりRICE処置を行ったりしましょう!
もしも変形や明らかに痛みが激しく骨折を疑う場合には患部をいじらずにすぐに医療機関を受診するようにしましょう。そのままにしてしまっていると骨が曲がったままくっついてしまい変形を残してしまう可能性もあります。