東洋医学的に考える『冷え症』

柔整治療

『冷え症』は多くの方が気にしている症状で特に女性に症状を訴える方が多いですよね。

冷え症に対しては単に冷え性と言う方もいれば何か疾患を患っていてそれに伴って冷え性になっていると言う方も多いと思います。

改善策として様々な方法や器具があり独自で改善法を行っている方もいるようなかんじですよね。

今回はそんな冷え性を『東洋医学的』に考えていきたいと思います!

●東洋医学的に冷え性は大きく分けて3つのパターンがある

東洋医学の考え方では冷え症は大きく3つの原因に分けられるとされています。

①消化器系の働きが弱くなり冷える。

②膀胱系の働きが弱くて冷える。

③婦人科系の働きが弱くて冷える。

大きくこのような原因があるとされています。一つ一つ見ていきましょう!

①消化器系の働きが弱くなり冷える場合

消化器系が弱いと食事で摂取した栄養分を身体にうまく吸収することができません。

東洋医学では食事で摂取した栄養素は『気』と言うものになります。気は全身を流れ臓器の働きをたすけたり熱を巡らせたりしています。

その気を作る栄養素がうまく吸収できないので気もうまく生成されず熱の循環が弱くなってしまうので冷え性が起こるとされています。

このような場合の人には『胃下垂』の方が多いとされています。また冷たい物を摂取したり、脂っこい物を食べたりすると下痢をしてしまう場合も多いです。

消化器系を丈夫に安定した働きができるような治療を行います。単に消化器系だけが原因である場合には消化器系を改善するだけで冷え性が改善することもしばしばあります!(^^)!

②膀胱系の働きが弱くなって冷えている場合

膀胱系が原因で冷えが生じている人は腎、膀胱の働きが弱くなり身体の中の水分をうまくさばけずに水分代謝が悪くなっている人が多いです。

身体の中の水分をうまくさばけないと余分な水分が身体の中に溜まってきてしまいます。水分は熱を奪いますし冷えの原因になってきてしまいます。

このような場合には水分代謝を改善させなければいけないのでそのような治療を行います。

特徴として『トイレが近かったり』する方にも多いとされています。

③婦人科系の働きが弱く冷えている場合

婦人科系の働きが弱まり冷えが生じている場合は『血流の悪さ』が原因になっていることが多いです。

血流の循環が悪いので手足などの末端からジワジワと冷えてくることが多いです。

婦人科系が原因と言うと『生理不順』であったり『生理痛』が重かったりすることがある人のことを指します。

とにかく血流の循環が悪いので血流改善を目的とした治療を行います。

○自宅でできるお灸を使った症状改善法!

このような3つのタイプの冷え症に対する自宅でできるお灸を使ったケアについて紹介したいと思います!(^^)!

使うお灸は薬局などで市販されている台座灸などで大丈夫です(*^_^*)

●消化器系が弱っている場合。

消化器系が弱っている場合には胃腸疾患や消化器不良の時に使う有名な『足三里』と言うツボを使います。

皮膚が軽く赤くなり暖かさを感じる程度の刺激で十分です(*^_^*)

足三里・・・膝の膝蓋骨(お皿)の下から3寸(指4本分)下の少し外側。

●膀胱系が弱っている場合。

腎や膀胱と言った膀胱系が弱っている場合には冷えの特効穴と言われている『湧泉』と言うツボを使います。

こちらも皮膚が軽く赤くなり暖かさを感じる程度の刺激で十分です!

湧泉・・・足の裏。真ん中よりやや上。足でグーをした時に一番深くなる部位。

●婦人科系が弱っている場合。

婦人科系の働きが弱っている場合には婦人科系の特効穴と言われる『三陰交』、さらに冷え性やのぼせ感がある際によく使われる『太衝』と言うツボを使います。

同じく皮膚が軽く赤くなり暖かさを感じる程度の刺激で十分です(*^^*)

三陰交・・・足の内くるぶしからそのまま上に指4本分上がった場所の骨のキワ

太衝・・・足の親指と人差し指の骨が交差する所付近のへこんだ場所。

このようなツボを症状別に刺激することによって症状を緩和させることができます!(^^)!

●まとめ

『冷え症』は色々なタイプがあり原因も様々です。

東洋医学的には身体の臓器は色々な関係があり機能はそれぞれ違いますが生命活動を維持する面においては共通して機能しています。

主症状だけを治療するのではなく身体を一つの臓器と見て根本から治療することも『鍼灸治療』の特徴です(#^^#)

当院でも『冷え症』に対する治療を行っておりますので何か気になることやお悩みがある際にはお電話からでも大丈夫ですので是非ご相談ください(*’▽’)

経験豊富な女性鍼灸師が対応させていただきます(*^^*)

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