野山に生息する危険な生き物について!

暑さもピークを過ぎ少しですが夏の終わりを感じるような気候になってきました。

いくらか野外での活動も増えてくると思います。

今年は新型コロナウイルスの影響で大人数の会食や遠出、人と人とが密接するような野外の音楽イベントなどを自粛することが多いです。

そのためかあまり密にならないようなハイキングや野山の散策などのアウトドアが人気になっています!

ですが野山などには色々な危険も潜んでいます。

特に動物や昆虫による被害は毎年少なくありません。

そこでここでは自然の生き物に詳しいスタッフが山やその近辺に住んでいる危険な生き物をピックアップして紹介したいと思います!

サシガメ類 危険度★

まずは『サシガメ類』と言う生き物です。

サシガメ類はカメムシ目カメムシ亜目のサシガメ科に分類され世界では900以上の属に分類され6.000種以上が知られています。

その中でも日本でよく見かけるサシガメの種類は『ヨコヅナサシガメ』と『オオトビサシガメ』と言う2種類です。

『ヨコヅナサシガメ』

『ヨコヅナサシガメ』

体長は約16㎜~24㎜と大型で、長細い体に6本の脚とストロー状の口を持っています。

サシガメ類の中では大型の種類で、繁殖期は6月~7月とされています。

生息場所はサクラ、エノキ、ケヤキ等の木の幹でよく見られ、幼虫は樹洞や幹の凹みに集合して越冬します。そのために野山などはもちろん近くの公園や公道などのサクラの木にも見られることがあります。

不要に触ってしまうとストロー状の口で刺されてしまいます。

刺されると毒はないですが非常に強い痛みに襲われます・・・

私も実際に刺されたことがあるのですが非常に痛かった思い出があります・・・(+_+)

また海外ではサシガメは『シャーガス病』と言う疾患の媒介にもなっています。

日本ではこの『シャーガス病』は確認されていませんが油断は禁物です。

※シャーガス病

寄生性の原虫であるクルーズトリパノゾーマによる感染症で中南米に多い疾患です。

サシガメ類の糞などにこのクルーズトリパノゾーマが含まれ粘膜や傷口から侵入して感染してしまいます。

感染すると侵入された部位の腫脹や炎症、リンパ節の異常が起こり発熱を生じ肝臓や脾臓の腫大が生じたりします。

また慢性化し数十年経過すると食道や腸が異常に大きくなってしまったり心筋炎を起こしてしまったりもする疾患です。

●対処法

あまり知らなかったり知識がない生き物には安易に触れないことが大切です。

特に小さな子供などは興味本位で触ってしまうことが多いので保護者がしっかり監視したりある程度知識を頭に入れておくことも大切なことです。

刺されてしまった場合には毒はありませんが患部を消毒してください。

痛みが続くような場合は速やかに専門の医療機関を受診しましょう。

●チャドクガ 危険度★★★

チャドクガは5月から6月頃と8月から9月頃の年に2回、ツバキやサザンカなどのツバキ科の樹木に発生します。

体の表面に毒針毛があり、肌に触れると強い痒みやかぶれ等を引き起こします。

毒針毛は長さ0.1㎜ほどの、顕微鏡で拡大しないと見えない微細な毒針で、幼虫の体表に見える長い毛などはありません。

このように毒針毛は非常に小さく軽いので風に飛ばされ洗濯物や衣服に付着する可能性もあります。

不用意に掻いてしまうと毒針毛が折れて拡散してしまい症状がひどくなってしまうケースが多いです。

●対処方法

セロハンテープなどで触れた周辺を優しく押えて毒針毛を取り去ります。

その後、強めの流水で上から洗い流します。掻いたり擦ったりすると症状が広がると共に毒針毛が深く刺さるので要注意です!

薬はヒスタミン軟膏や抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を使用してください。

※アンモニアは効果がないのでそちらも注意です。

衣服に毒針毛が付着してしまった場合は洗濯機で洗い落してください。この際に他の衣服を入れないようにしましょう!

毒針毛は一回の洗浄では落ちない可能性が高いため複数回洗うようにしましょう。

症状が落ち着かず悪化してしまいそうな場合は皮膚科などの専門の医療機関を受診しましょう。

『チャドクガの幼虫』

●マダニ 危険度★★★★

体長2~30㎜になり主に野山に生息していますが最近では近郊の公園や草木叢などでも見られるようになりました。

これらのマダニは生活環境の中で一生に多くて3回、小動物から吸血し幼虫から若虫、成虫へと脱皮して成長していきます。メスの成虫は産卵のためにさらに中型、大型動物から吸血します。

そのタイミングで遭遇してしまうとマダニからすれば人間も大型動物なので吸血されて被害を受けてしまうこともあります。

マダニが危険な理由は様々な感染症の原因を持っているからです!

例えば・・・

日本紅斑熱、ツツガムシ病、ライム病、マダニ媒介性の回帰熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。

最近では中国でSFTSでの死亡者も確認されており人から人への感染も生じています。

日本でも2013年に発症例が出ており60歳~80歳代の方に感染者が多い傾向にあり、特に70歳代の感染が多いです。

死亡率も33%程と高く、感染者の3人に1人が死亡している計算になります・・・

●対処法

肌の露出を最小限にすることが一番の対策です!

もし刺されてしまったらなるべく早めに医療機関を受診し外科的に除去してもらうのが一番良いですが一応自分自身で取り除く方法もあります。

用意するのはピンセットです。マダニの口器には返しがついており強引に引き抜こうとすると皮膚に口器が残ってしまいます。

なのでマダニをピンセットでつかみ慎重にゆっくり取り除きます。

その後しっかり流水で流し患部の消毒を行います。

このような方法ですが、もしもすぐに病院などに行ける環境にいるのであれば無理をしないで医師に託すことが一番安全で的確な判断です。

皮膚に口器が残ってしまうと良くないので的確に処理できる自信がない場合には医師に任せるのが最善です。

『マダニ』

●まとめ

野山や公園には身近な生き物と思っていても実は毒を持っていたり感染症を媒介してしまう生き物がたくさん生息しています。

うっかり触ったり刺されてしまって生命の危機に陥ってしまうなんてこともあります。

そうならないためにしっかりと予防できることは行い異変を感じたすぐに医療機関を受診するなどの念を入れた早めの行動が大切です!

小さな子供などはその好奇心故に刺されてしまうことが多いです。

キャンプやハイキングなどに出かける際にはハンドブックを持って行ったり多少の知識を身に着けておいたりするのも予防につながると思います(#^^#)

注意する所はしっかり注意してアウトドアを楽しみましょう!

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