湿布と言うとほとんどの方が使ったことのあるものだと思います。
ケガをした時、熱を出した時、腰や肩が痛い時、など使われる場面は様々です。
そんな身近な『湿布』ですが症状によって使い分けることが大切なのをご存知でしょうか?
湿布にも色々な種類があり使い方も色々あります。
例えば『茶色い湿布』や『白い湿布』など見た目が違うものもあります。
ここではそんな『湿布』について紹介していきたいと思います(*^^*)
●湿布とは?
そもそも湿布とはどんなものなのでしょうか?
湿布は大きく分けて3種類あります。
①『温湿布』
②『冷湿布』
③『第2世代』
①温湿布
温湿布はその名の通りに温める効果を持つ湿布です。
主に慢性的な痛み、筋肉の張り、冷え、動かしずらさがあるときに適しています。
温湿布にはトウガラシエキスのカプサイシンなどが含まれておりこれが血管拡張作用を発揮しますので局所の血管を拡張させ血流を巡らせます。
慢性的な痛みが生じてる場合は周りの筋肉が緊張するのもあって血管が収縮して血行が悪くなっていることが多いです。
このような時には温湿布を使って血管を拡張させてあげ痛みの軽減や冷感の改善を図ります。
温湿布は皮膚の血管などを刺激するためにかぶれやすいです。
入浴前1~2時間前には取っておくようにしましょう。
②冷湿布
冷湿布は逆に患部を冷やすことを目的とした湿布です。
メントール、ハッカ油、サリチル酸メチルなどを含み患部を冷却する効果を持ちます。
この冷湿布は主に急性のケガや腫れ、熱感などの際に使います。
ケガをしたばかりや急性に生じたギックリ腰の際には患部に炎症が生じます。
炎症が起こり痛みや熱感も生じている状態です。
このような時はむやみに温めたり動かしたりすると逆効果になることが多いですので安静にし患部を冷却するようにしましょう。
その際に冷湿布は効果的で患部を冷却しメントールも含まれているので痛みの軽減も期待できます。
③第2世代の湿布
この湿布は温湿布や冷湿布と異なり痛みを軽減させることに特化した湿布です。
非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)を含んでおり消炎、鎮痛に強力な効果を発揮します。
この成分を含んだ湿布が第2世代の湿布と呼ばれています。
、
ですが上記のような冷やす効果や温める効果はありませんので万能ではありません。
筋肉痛や痛みが引かない時、慢性的症状の時などには効果的です。
この湿布も強力な分皮膚のかぶれなどの副作用が生じることがあります。
体に合わないようなら使用を避けた方が良いでしょう。
●構造
湿布は種類の他にも形状にも違いがあるものがあります。
大きく分けて『ハップ剤』と『プラスター剤』があります。
●ハップ剤
ハップ剤は温湿布や冷湿布のようなタイプの湿布です。
白色の貼るとヒヤっとする湿布です。
特徴は医薬成分の他に水分を多く含んでおりジェル状になっていることです。
水分を含むことで冷湿布では水分が蒸発するのを利用して冷却を促します。
ハップ剤は構造上皮膚にぴったりと付着させるのが難しいです。
隙間ができてしまいそのままだとはがれしまったりすることが多々あります。
ハップ剤を使用する時は上からホワイトテープやネットで固定するのが良いでしょう(*^^*)
●プラスター剤
プラスター剤は第2世代の湿布などのようなタイプの湿布です。
よく見る『茶色い湿布』です。
このプラスター剤の特徴は皮膚への密着が強く関節などのよく動かす部位に貼ってもはがれにくいと言うことです。
ハップ剤と比べても薄く色も茶色いため目立ちにくい感じです。
良く動かして湿布がはがれやすい関節付近などにも安定した密着力で貼れるので関節痛などの際にもおススメです(*^^)v
●まとめ
湿布には主に温湿布、冷湿布、第2世代の湿布があり用途によって使い分けることが大切です。
また構造もハップ剤とプラスター剤と2種類あります。
まとめると・・・
捻挫や打撲、骨折と言った急性炎症や熱感を持っている場合にはハップ剤の冷湿布。
慢性的な痛みや冷えなどの際にはハップ剤の温湿布。
慢性的な痛み、関節通、筋肉痛などはプラスター剤の第2世代の湿布。
このように使い分けると良いでしょう!(^^)!
湿布は薬局やドラッグストアで簡単に入手でき痛みなどに対して湿布を使いある程度自分で対処できます。
しっかりと用途に合わせて種類を選び使用することで効果的に作用を発揮します(*^_^*)
ですが皮膚がかぶれてしまったりと体に合わない時は使用を避けて皮膚科などを受診して自分に合った治療法を選択しましょう!