不眠症に対する東洋医学的な鍼灸治療

日本人の多くが悩まされている『睡眠障害』。

その原因は様々でどんな人にもなりうる可能性があります。

今日はなんだか眠れない・・・と1日2日程度一過性に眠くなくなることはしばしばあります。

そのようなことはたいていの人が経験していると思います。ここで言う『不眠症』とは眠れない日々が何日も続いていたり、それにより翌日の昼間に障害が生じてしまっているようなことを指します。

最近では不眠症には『鍼灸治療』がいい!なんてことをテレビなどでよく聞きますが鍼灸治療は『不眠症』にどう効果があるのか見ていきましょう!(*^^*)

●不眠症のタイプ

不眠症と言っても色々なタイプがあります。

寝つきが悪く、中々眠ることができない『入眠障害』

眠れているが質の良いグッスリとした睡眠がとれていない『熟眠障害』

毎朝異常なほどに早く目が覚めてしまう『早朝覚醒』

逆に中々パッと起きることができない『覚醒障害』

夜間に何度も覚醒してしまう『途中覚醒』

などがあります。それぞれ特徴がありますが共通して『睡眠』が障害されています。

●原因は?

そんな『不眠症』ですが様々な原因があるとされています。

中でも『自律神経系』の乱れと言うものが多く障害に共通してみられます。

自律神経系とは『交感神経』と『副交感神経』の2つのことを指します。

交感神経は主に予期せぬ危機に直面した際に活発になります。

心拍数が増大したり、呼吸数の増加、血圧上昇、鳥肌が立つ、瞳孔が大きくなるなどの変化が起こります。

身近な例でいうと極度に緊張している時やビックリした時、責任などがのしかかり焦っている時、野性的な危機に直面した時などに活発になります。

副交感神経はそんな交感神経を抑制するような働きをする神経です。

作用は交感神経の効果の逆のことが多いです。唾液の分泌に関してはどちらも促進させ交感神経ではネバネバした唾液、副交感神経ではサラサラした漿液性の唾液が分泌されます。

主にリラックスしている状態や寝ている時などは副交感神経が優位になっています。

この交感神経と副交感神経がうまくバランスを取り合って人間は活動しています。

この『自律神経系』のバランスが乱れてしまうと夜間に交感神経が優位になってしまったり夜間眠れずに昼間に眠くなってしまったりと言うような症状が生じてきます。

『自律神経失調症』もおなじような症状が現れます。

ほかの原因として多いのは『ストレス』などがありますがストレスも結局自律神経系を乱してしまう原因になってしまいます。

●不眠症に対する鍼灸治療

治療法として多くの方がおこなっているのは『薬物療法』です。

内科や睡眠外来などで診療を受けて薬で様子を見ていると言う方がほとんどです。

それで症状が改善されれば良いですが全く改善されないと副作用などを考えると続けるのはあまりいいとは言えません。

そこで今『不眠症』の治療で注目されているのが『鍼灸治療』です!

鍼灸治療は実際に研究で自律神経系を調整する作用があるという結果が出ていますし副作用なく治療を続けることができます!(^^)!

自律神経系の問題を直接治療する場合もありますが今回は鍼灸治療独特の『東洋医学的な治療』について紹介していきたいと思います。

●東洋医学的治療

東洋医学の思想では5臓(肝、心、脾、肺、腎)と6腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)と言う体の臓器があります。

この臓器達は様々な役割がありそれぞれの相乗効果で生命活動を維持していると言われています。

また活動的な『気』である『陽気』とその反対である『陰気』と言う考え方もありこの考え方を元にすると東洋医学的に不眠症とは、、、

陽気は脾や胃で製造され肺に昇って全身を巡ります。昼間は身体の陽の部位である頭や眼などを巡り活動を促進させます。そして夜になると自然に陽気は身体の陰の部位に収まり身体が活動するパターンから休むパターンへと切り替わって眠ります。

しかしこの陽気が何らかの原因で陰の部位に入れなくなると夜になっても頭や眼に陽気が残っているため眠れなくなってしまいます。

また肝臓は東洋医学では血を蔵していると言われています。昼間は諸臓器を循環しており夜になると自然に肝に戻り活動が低下しますがこちらも何らかの原因で血が肝に戻れなくなると活動が低下せずに眠くなりにくくなってしまったりします。

と、一例ですがこのような考え方になります。

このように東洋医学では同じ『不眠症』でも現在の西洋医学とは考え方が全く違います。

この東洋医学的な思想を元に治療を行うのが『東洋医学的な鍼灸治療』です。

どのように治療を行うかと言うと例としては普段夜間なら陰の部位に収まっている陽気が頭や眼(東洋医学的つながりでいうと肝や心)に残ってしまっています。ですのでこの陽気を陰の部位へと導いていきます。どのように導いていくかと言うとその人の身体の状態を診て虚(活動が低下している)している部位を鍼灸の刺激で補ってあげたり、実(活動が活発になっている)している部位では鍼灸の刺激で活動をゆるめあげたりしてそこに滞っている気を正常な場所へと戻してあげるような治療を行います。

この時に使うのが『ツボ』と言われているものです。ツボ一つ一つには役割や作用がありその日の症状などに合わせて使い分けます。

このように身体に異常が出ている部位を自然に元の状態に戻すので副作用などがほとんどなく治療することができます!(^^)!

●まとめ

東洋医学的な思想では現在の西洋医学と全く違う考えをするのでどうやって治療しているのかな?と疑問に思うことが多いと思いますが古代から研究、発展を繰り返してきた治療法なのです。

近年では研究が進みエビデンスとしてその効果が立証されてることも増えています。

鍼灸治療ではこのような不定愁訴の悩みや薬などでしか治療ができず効果があまりない疾患でも治療を行うことができます!

同じ治療を行っているがあまり効果がない場合などは一度、東洋医学的な鍼灸治療を受けてみることをおススメします(*^^*)

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カテゴリー: 柔整治療, 鍼灸治療
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