症状別!生理痛の原因と3つのタイプを紹介 <治療編>

柔整治療

前回の投稿で生理痛の原因と特に多い3つのタイプを紹介しましたが今回の投稿ではその症状に対するタイプ別の治療法を紹介していきたいと思います。

自分自身の体のタイプを把握してそれに合った治療法や漢方などを正しく行うことで辛い生理痛の改善につながります。

症状別! 生理痛の原因と3つのタイプを解説
生理痛は女性であれば誰もが経験したことのあるお腹周りの痛み、腰痛、頭痛、気分の落ち込みなどの不定愁訴を総称した言い方です。 一般的には生理中にホルモンバランスが乱れ痛みを発生させる物質が増えたりバランスが乱れるため感情も不安定になるとされて...

 

●タイプ1 月経周期が長い 経血が薄い めまい寒気 立ちくらみが起こりやすい

 

生理中に手足が冷えて寒さを感じやすかったり不眠やめまい、無気力、立ちくらみが起こりやすい、生理が遅れやすいようなことが多い方は

血虚(けっきょ)タイプです。

血虚は体に血液が足りていない状態ですので血液を補ったり無理に血液を消耗する事を避けたりすることが大切です。

血虚を改善するポイント

◆消費量と摂取量を考える

人間は食べ物を摂取してエネルギーを蓄えますがそのエネルギーの消費量が摂取量より多いと血液や細胞を作るための量が不足してしまいます。

例えば過度なダイエットなどでは摂取量に対して消費量が極端に多く危険ですので要注意です。

しっかり栄養バランスや量を考えて食事を摂取するようにしましょう!

特に血虚は補って欲しい症状なのでめんどくさいから少ししか食べないようにならないよう意識しましょう。

◆バランスの良い食事

血液は食べたものから作られます。

ですので食べる量が極端に少なかったり毎日の食事が偏食気味になっていると正常な血液を作り出せなかったり材料が足りずに生産が追い付かないなどのことが生じてしまいますのでバランスや量をある程度考えて食べるようにしましょう。

ご飯やうどん、パスタなどの炭水化物のみの食事では血液や細胞を作るのに大切なタンパク質を十分に摂取できないことが多いので動物性タンパク質を多く含む豚肉や植物性タンパク質を多く含む納豆などを意識して普段の食事に組み合わせると効果的です。

●十分な睡眠

睡眠も血液を作り出すにはとても大切なことです。

体は寝ている時に血液や細胞などを作り出していますので特に睡眠の時間が少ないと作れる量も限られて少なくなってしまいます。

睡眠時間が短いと言うことは血液や細胞を作り出す工場の稼働時間が少ないのと同じことですからしっかりと睡眠をとることは重要です。

基本的に6時間ほど睡眠時間を確保し可能であれば22時から2時の間のゴールデンタイムの間に寝ているようにすると効果的です。

 

●タイプ2 胸が張る 情緒が不安定になりやすい イライラしやすい

生理中にイライラしやすかったり胸やお腹が張る、情緒が不安定になりやすい、周期が早かったり遅かったりとバラバラな方は

気滞(きたい)タイプです。

気滞は体を巡る気がどこかしらで停滞している状態でその停滞している気を発散させたり巡りを良くしてあげたりすることが大切です、

 

気滞を改善するポイント

◆深呼吸を意識する

深呼吸は溜まっている気を排出するにはかなり効果的な方法で簡単に行うことができます。

体に溜まった気はストレスなどで体に蓄積されて長く体にとどまっている場合が多くそのストレスを体外に発散してあげると自然と体もリフレッシュし自律神経も整います。

体に溜まったストレスの気を外に出してあげる気持ちで一日2.3回ゆっくり意識して行いましょう。

また、ちょっと焦っていたりイライラした状態の時に行うことで気持ちを落ち着かせストレスが過剰に溜まるのを防いでくれたりもします。

◆アロマを使う

意外かもしれませんが自分の好きな香りや心地よい香りを嗅ぐと気の巡りは良くなります。

好きな香りを嗅いだりすると副交感神経が優位になり血流の流れも整い結果溜まっていたストレスの気が発散します。

 

●タイプ3 生理痛が強く経血に塊が混ざることが多い

 

生理痛が重かったり特に痛みが強い、経血に塊が混ざっていることが多い、経血が黒っぽい、生理前になると体に不調が生じやすい、顔色が悪いことが多いなんてことがある方は

瘀血(おけつ)タイプです。

瘀血タイプの方は使い古されたりもう使われていない血液やドロドロとしてあまり機能していない血液が体内に多く蓄積しておりその瘀血が子宮に集まることで生理痛を強めてしまったり新鮮な血液が少ないため顔色が悪かったりPMS(生理前症候群)の原因になってしまったりします。

このパターンの場合はとにかく巡りを良くして体を温め冷やさないようにすることが大切です。

瘀血を改善するポイント

◆体を温める

体が冷えると血液も冷えて流れが悪くなり瘀血を生じやすくしてしまいます。

体を温めるには色々な方法がありますが自然と体の真まで温めるには入浴がおすすめです。

少しぬるいお湯(38℃ぐらい)に15分ぐらいゆっくり時間をかけてつかることで表面のみを温めるのではなく体の真から温めることができます。

ゆっくりつかって温まることで血液も温まり流れがよくなり冷え性などの改善にも繋がります。

また普段から体が冷えやすい方は冷たい食べ物や飲み物を控え体を温める生姜や人参、玉ねぎなどの野菜を使ったスープなどを食べると食べ物からも体を温めることができます。

◆体を適度に動かす

瘀血の状態では血液がドロドロで流れがとても悪い状態です。

このような時は体を動かしてあげることで全身の筋肉が収縮しその作用でドロドロの血流を改善することができます。

特にランニングやウォーキングは全身の筋肉を使い滞った血流の巡りを改善できるので軽い頻度から行ってみましょう!

とは言ってもやりすぎは良くありませんので自分の大丈夫な範囲から始めて軽度でもいいですから継続することが大切です。

運動後にはストレッチを行うことで筋肉痛の予防にも繋がりますので行いましょう。

◆油ものの摂りすぎに注意

揚げ物やラード、バターなど油分が多い食品ばかりを好んで食べていると当たり前のように血液はドロドロになってしまいます。

食生活を気にしてバランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。

摂取しているものが原因ではいくら他のことをやっても改善しなかったりすることが多いので食生活に問題がある方は要注意です!

●まとめ

今回は前回の投稿で紹介した生理痛の原因と3つのタイプに対する改善法を紹介しました。

生理痛の症状はその人それぞれで異なりこの治療を行えば誰でも改善すると言うわけではありません。

自分の体のタイプを知りそれを改善する気持ちで日々生活習慣や食生活を見直すことだけでも生理痛は軽減することが多いです、

ライフスタイルを健康な状態に近づけることで薬や医療機関に頼らなくても良い健康で丈夫な体を作ることが可能です🌼

 

タイトルとURLをコピーしました