誰でも起こる?!【自律神経失調症】ってどんな病気?

健康情報

【自律神経失調症】と聞くと心身に問題がある人がなる病気、精神的に不安的な人がなる病気と大きくイメージしている方が多いと思います。

ですが自律神経失調症は誰でも生じてしまう可能性のある疾患なのです!

例えば・・・

【友人関係でトラブルになってから食欲が無かったり寝付きが悪い】

【考えないようにしていても嫌なことが頭から離れない

【嫌な上司や仕事のことを考えると下痢が起こる】

【失恋してから胸の奥が詰まる感じがして息苦しい】

これらのような一見良く聞く症状であってもこれらの症状は自律神経失調症に片足を入れている状態であるのです。

このような心の問題が体に影響を与えてしまう【自律神経失調症】について解説していきたいと思います。

⚫︎自律神経とは

自律神経とは簡単に説明すると自分の意志とは関係無く動いて生命活動を維持してくれている神経のことです。

呼吸や血液の循環管理、消化活動、排泄など生命活動に欠かせない機能を自動で調節してくれています。

例えば心臓や胃腸の運動などは自分の意志でコントロールなんてできませんよね、

そんな臓器がちゃんと機能するように管理、調節してくれているのが自律神経です。

そして自律神経には【交感神経】【副交感神経】の2つがあります。

◆交感神経

交感神経は体の各機能の活動力を上げる働きのあるアクセルのような神経です。

呼吸や心拍数、血圧、筋肉の収縮などを強めます。

元々は狩りや戦などの生命の危機が生じた時に優位に働いていた神経で現代では気合を入れて何かの物事に集中する時やスポーツで勝負を仕掛ける時、人前で発言をするときなどに優位になりやすい神経です。

◆副交感神経

副交感神経は交感神経とは逆で活動力を下げて体をリラックモードにするブレーキのような神経です。

どんな人でも活動しっぱなしでは疲れてしまいますし体が持ちません。

副交感神経は高まった体の活動力を抑えて体を回復モードに導きます。

次の活動に供えて睡眠、食事の誘発をしたり消化吸収を早めたりします。

特に副交感神経は夜間、食後、リラックスしている時に優位になります。

⚫︎自律神経が乱れるとどうなるのか

自律神経が乱れてくると体には様々な症状が現れてきます。

心の問題がきっかけで体に影響が起こるのも自律神経失調症の特徴です。

⚫︎自律神経失調症

精神的なストレスや過労が原因となり自律神経が乱れ始めて主に不安や緊張、抑うつ状態などの心のトラブルを伴った症状が現れます。

その他にも慢性的な吐き気や多汗、倦怠感、頭痛、腹痛、肩こり、動悸、不整脈、不眠などが起こりますがその人によって生じる症状も程度も異なります。

⚫︎過敏性腸症候群

自律神経の連携がうまくいかずに腸の蠕動運動に異常が起こり慢性的な腹痛、便秘、下痢を起こす疾患です。

下痢と便秘が交互に生じ便秘が1週間続くこともあればその後に下痢が長期的に続いたりして食欲の低下や免疫低下なども引き起こす可能性があります。

過敏性腸症候群は検査を行っても決定的な所見が無いことも特徴の一つです。

⚫︎過呼吸症候群

この疾患はかなり自律神経の乱れが進行してから生じることが多く主に過度な精神的ストレスが原因となり突然浅くて速い呼吸を繰り返します。

呼吸のしすぎによって血液中の二酸化炭素が減少し手足の痺れやめまい、筋肉の強張りなどが生じてくることがあります。

しっかりと呼吸ができないので息をしているのに息苦しさや動悸、酸欠のような感覚が生じその場にしゃがみ込んでしまったりすることもあります。

⚫︎神経性胃炎

自律神経の症状でもよくある症状で仕事などによる過労や精神的疲労が原因となり胃炎が生じます。

ストレスや過労などによる生活習慣の乱れから自律神経のバランスが崩れ胃酸が過度に分泌され胃がキリキリする、胸やけ、喉のつかえ、胃もたれなどの症状が起こります。

⚫︎メニエール病

主にストレスが原因で内耳のリンパ液に異常が生じ周囲がグルグル回るめまいと片耳に生じる耳鳴り、そして難聴の3つの症状が同時に起こりそれに伴い吐き気、嘔吐を生じる疾患です。

日常生活にもかなり支障を来してしまう疾患です。

この他にも色々な症状が起こり進行すると仕事などの社会生活が難しくなり抑うつ状態に移行して自宅に引きこもってしまうケースもありしっかりとした治療が必要です。

●治療法

自律神経失調症にはカウンセリングや薬物療法など様々な治療法があります。

色々な治療法があり何が良いのか混乱しがちですが自分自身の現在の状況を把握しそれに合った治療を行うことが大切です。

単に症状を抑えるだけの治療を行っていても根本的な改善には繋がりません。

根本的に疾患を治すことが大切になってきますがそこで注目されているのが『鍼灸治療』です。

鍼灸治療では症状だけを緩和させるのではなくその人の体質や弱っている部位を改善させたり補うことで体質改善を行い自分自身で疾患を克服できるようにサポートします。

副作用の強い薬や手術を行うわけではないので体には優しい治療法ですし悪い体質を改善するので自然と他の疾患の予防にも繋がります。

●まとめ

今回は誰にでも生じる可能性のある『自律神経失調症』について解説しました。

自律神経は人間が健康に生活するには必要不可欠な神経であり意図していない内臓運動の調節や代謝の調節などを行っています。

自律神経が乱れると自律神経が司る色々な機能に問題が生じ様々な症状が生じます。

カウンセリングや薬を使って治療を行うことが多いですがその中でも『鍼灸治療』が今注目されており体に負荷をかけることなく改善させることが可能です。

自律神経失調症はそのままにして放置していると症状が悪化したり慢性化してしまうことが多いので何か体に不調を感じたり自律神経が乱れてるのかな、と感じる場合には早めに専門の医療機関を受診して診断を受けましょう。

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