私達が生命活動を維持するためにとても重要な役割を成している『睡眠』。
グッスリとある程度時間がとれて疲れも回復しスッキリと目覚められれば一番良いと思いますが何かしら問題がある方が多いと思います・・・
ここではそんな『睡眠』について触れていきたいと思います。
●なぜ睡眠が必要?
そもそもなぜ睡眠をとる必要があるのでしょうか?
実はそれはあまりわかっていないのです。
ですがほとんどの生き物は体や習性は違えど共通して『睡眠』をとります。
ですので睡眠は生命活動を維持していくためには必要不可欠なのでしょう。
主に睡眠をとることで体力の回復、記憶の定着、恒常性の維持、ホルモンの分泌、成長期には骨などの成長が見られます。
また昼間交感神経優位で活動的になった体を副交感神経優位にして休ませていたりします。
●いろいろな睡眠障害
●入眠困難
これは眠ろうとしているのに中々眠れない状態です。
通常ならいつも寝ている時間に近づくと自然と眠くなり睡眠に入りますが眠くならず布団に入っても寝るのに時間がかかったり交感神経優位になってしまい休まらないことが多いです。
ストレスや自律神経系の乱れが原因とされています。
●熟眠障害
寝てはいるが寝た感じがしなかったり質のよくない睡眠になってしまう状態。
途中で起きてしまったり眠りが浅かったりすると生じやすいです。
こちらもストレスや自律神経系が関与しているとされています。
●早朝覚醒
入眠し問題なく眠れているが特に予定がないのに決まって早朝に目が覚めてしまう状態です。
もっと眠っていたいのに4時や5時に起きてしまいその分昼間に眠くなってしまうことが多いです。
●覚醒障害
これは朝、決めた時間に起きれないと言う状態です。
パッと起きることができずに寝坊してしまったり起きても活動に移れないなどの悩みが多いです。
●途中覚醒
夜間、寝ている間に何度も起きてしまいしっかり睡眠がとれない状態です。
尿意などで起きてしまう場合もありますが何もないのに起きてしまうことも多いです。
結果として睡眠時間はしっかり確保しているがあまり眠れておらず昼間に眠くなってしまったりします。
このように睡眠障害と言っても様々な例があります。
●原因は?
原因は一概には言えず様々な要因が重なって生じていることが多いです。
その方の生活スタイルや環境などによっても大きく変わってきます。
ですが『自律神経系の乱れ』と言うものが多く共通してみられます。
自律神経系は人間の意識していない行動などを支配しています。
例えば汗をかいたり、内臓機能を調節したり、唾液を分泌したりと色々です。
交感神経と副交感神経とが互いに協調し合いバランスを保っています。
睡眠もこの自律神経が深く関係してきます。
夜になると自然と副交感神経が優位になってきて体がリラックスした状態になり眠気がきて眠ります。
もちろん睡眠中も副交感神経優位です。
ですが自律神経系はストレスなどの影響を強く受けます。
例えば嫌なことがあって考え込んでしまったりしているといつまでたっても体がリラックスできずに交感神経が優位な状態が続き普段寝ている時間帯であっても全く寝れなくなってしまい昼夜の自律神経のバランスが崩れてきてしまいます。
このようなささいなことが続いてしまったりしていると次第に自律神経失調症や統合失調症などを発症してしまう可能性もあります。
疾患に発展しなくても睡眠に障害が生じることは多いです。
●治療法
睡眠障害には薬を使って治療を行うことが多いですが今回は『鍼灸治療』をピックアップしたいと思います!
薬などではあまり効果が無い場合や薬なしでないと眠れなくなってしまったりするケースが多いです。
鍼灸治療は東洋医学の考えを用いて治療を行います。
その方の体の体質、今の状態を東洋医学的に評価して鍼、灸を用いて治療を行います。
実は鍼灸治療は古来から不眠症に対する治療法の記載があるほどよく使われてきました!
実際に不眠症で鍼灸治療を行った患者さんが改善したと言う例も多々あります!(^^)!
もともと鍼灸治療には自律神経系を調整することが証明されており自律神経系疾患などの場合にも効果的です!
処方された薬であまりよくならない場合や根本的に治療を行いたい場合は効果的だと思います(*’▽’)
●まとめ
睡眠はどの生き物にも共通してみられる現象で必要不可欠です。
ですが人間はストレスなどによりその睡眠に障害が生じることが多いです。
もしも睡眠に障害が生じている場合は専門の医療機関を受診したりして問題を解決しましょう!
これからの暑い時期は夏バテなども生じてきますのでしっかり睡眠をとって元気な体で過ごしましょう!