『お灸』と言う治療方法をご存知でしょうか?
最近では健康ブームが起こり家庭で行える健康法や食事管理、代替医療の注目などで『鍼灸治療』が注目されるようになりました。
ですが実際はまだまだ認知度も低く、何となく鍼やお灸を使って治療することはわかるがどんなことをしてどのような効果を出しているのか。はわからない方が多いと思います。
ですので今回は『お灸』が身体にもたらす効果について紹介していきたいと思います!(^^)!
●お灸とは
まずお灸とは何かというと、植物のヨモギの葉の産毛を乾燥させ精製するもので、それを用いて鍼灸師が治療を行うための物です。
これは一般的なスタンダードな『お灸』ですが現代では市販されて誰でも家庭で行える台座灸なども商品としてあります。
またヨモギの葉だけでなく、ビワの葉を使ったビワの葉灸、など色々な種類のお灸があります。
●お灸が身体にもたらす効果
では実際にお灸を施灸した際に身体にどんな効果が起こるのでしょう??
●血液循環の改善。
身体には様々な血管があり血液を身体の隅々までいきわたらせていますが色々な原因で循環障害が起きたりします。
よくあるケースですと日々同じ姿勢が続きある一部の筋肉が過緊張しその周りに存在する毛細血管や主要血管を圧迫してしまいその部位に局所的な循環障害が起こったりします。
新鮮な血液が流入してこないので疼痛誘発物質などが分泌され重だるさや冷え、感覚異常などを引き起こしたりもします。
また血液は『熱』を身体に循環させているので障害が起こると冷えが起こったりもしばしばあります。
このような部位にお灸を施灸すると毛細血管や主要血管の拡張を誘発させます。
お灸は熱すぎない心地の良い温度でゆっくりと深部に熱を伝えていきますのでリラックスして施術を受けられます(*^^*)
熱をゆっくり体内に送ることで血管拡張を誘発させて血流障害などを改善させます。
●細胞を活性化させ免疫力を向上させる。
お灸はゆっくりと体内に熱を与えていきます。そしてその刺激は各細胞にも作用し働きを活性化させます。
新陳代謝も亢進しますので新たに細胞を産生したり免疫細胞であれば免疫力の向上も認められます(*^^)v
ですので例えばお腹の調子が悪く下痢が多い場合や、便秘気味の場合に下腹部にお灸を施灸することで腸内フローラ(腸内環境)を改善させ通常の機能に戻したりします。
その過程で腸内にはたくさんの免疫細胞が存在しますのでその働きを促進させ免疫力も自然と向上していきます(*^^)v
また免疫細胞は『貪食能』と言うものを持っています。これは体内に悪影響を及ぼすウイルスや細菌が侵入してきた際に真っ先にその細菌などの元に行きその細菌ごと取り込むような形で標的を死滅させる機能です。
お灸の効果によってこの貪食能も活性化します(#^^#)
このように免疫力を向上させておくことで自然と感染症などになりにくい身体になっていたりもします!(^^)!
●東洋学的な効果
東洋医学では身体が病んだ際にその作用などが足りなくなっている(虚している)、その作用が盛んになりすぎている(実している)。と評価することがしばしばあります。
このような場合にもお灸を使って治療を行います。
実していればその作用を抑制させることが目的となりますので少し熱めのお灸を施灸し機能を弱める。
虚している場合にはその作用を亢進させることを目的にしますのでゆっくりと無理のないように補うように行う。
こんな感じでやり方は様々です。
●まとめ
お灸には意外と知られていませんが血管を拡張させ血流循環を促進させたり、各細胞の働きを促進させ免疫機能を向上させたりする効果があります!
その他にも細かく見ると様々な効果がまだまだあります(#^^#)
お灸は副作用もなく身体にとって安全で優しい治療法になります!
何か身体の不調がある際には機会があればお灸の治療を試してみるのもおススメです(*^^)v