ふくらはぎや腕、手などに発生しやすい『むくみ』・・・
今の時期では気温も低くむくみやすい季節ですよね( ;∀;)
そんな『むくみ』について今回は投稿していきたいと思います!
『むくみ』の原因は?
まずなぜ『むくみ』が発生するのでしょうか?
『むくみ』は解剖学、生理学的に言うと体内の細胞外液量の増加と言えます。
人間の体内の水分は『細胞外液』と『細胞内液』とに分けることができます。年代別に比較すると・・
新生児→全体液量80%、細胞内液量40%、細胞外液量40%
成人 →全体液量60%、細胞内液量40%、細胞外液量20%
高齢者→全体液量50%、細胞内液量30%、細胞外液量20%
※細胞外液は間質液と血漿とに分けられます。
例)成人男性の細胞外液20%。15%→間質液、5%→血漿
こんな感じになっています。
この細胞外液中の間質液と言うものが細胞や組織の間を埋めているような液体です。細かく言うと間質液が増加したものを浮腫(むくみ)と言います。
その間質液が増加する原因として
●水分の取りすぎ(飲みすぎ)
●血液のうっ滞
●腎臓疾患
●肝臓疾患
●心臓疾患
●リンパ器官系の疾患
●冷え
などがあります。
見てわかる通りけっこう疾患が原因で発生するすることも多いです。健康な人でも冷えや血流のうっ滞で足などに浮腫が生じ悩んでいる方はとっても多いですし、健康な方はこのような原因がほとんどだと思います。
ですが浮腫は身体が病気になった際の重要なサインでもあるのです。疾患により浮腫が生じる原因は様々で色々な疾患の症状として浮腫は生じます。
なぜ冷えると良くないの?
よく足が冷えたりすると『むくみ』が起きる。と言いますがそれはなぜなんでしょか?
浮腫(むくみ)の好発部位は足や手、顔面です。その中でも足が多いですね。
足は心臓からだいぶ遠い位置にあり心臓から来た血液を再び心臓に返すのにけっこう労力を使います。心臓の拍動などで血液は中枢→末梢→中枢の方に流れていますが足はそれだけではあまり血液を心臓に返すことができません。ですので足の筋肉の収縮を使います。足のふくらはぎの筋肉である腓腹筋やヒラメ筋が収縮する力を使って溜まっている血液をグーンっと上に返すように血液を送ります。このような仕組みを『筋ポンプ作用』と言います。
この作用で足の方から血液を心臓に返していますが足の筋肉が疲労していたり冷えて柔軟性が低下していたりするとうまく血液を送ることができません。また冷えると言うことは身体からしたら熱を逃がしたくない状態ですので血管は細く縮こまるような状態になります。血液が通っているトンネルのような血管が縮んでしまうので物理的に流れる血液量が減少しますし循環も悪くなります。それに加えて上記の筋肉の柔軟性の低下などがあり血液がうまく心臓まで戻れずに足付近で停滞し間質液が増加し結果『むくみ』と言うような状態になります。
主にこのようなことが発生するので足など末梢の部位が冷えるのは『むくみ』の原因となってしまいます。
予防法
●しっかりと湯船につかり身体を温める。
湯船につかっている時、足のふくらはぎなどには適度な水圧がかかっておりまた適温で全体から温められているので筋肉の弛緩にとても効果的です!水圧の原理で停滞している間質液を血管内、細胞内に戻す効果もあります(#^^#)
●マッサージ
●足を心臓より上に上げる
主にこのようなことなどで一過性の『むくみ』は改善することが多いです。血液循環を改善させることが大切です。
また足を心臓よりも高位に上げるのは重力をかりて血液を心臓に戻したりするためですが上げすぎると足先が虚血状態になってしまうので少しでも心臓より上に来ていればいいでしょう。