今回は『関節リウマチ』についてお話していきたいと思います。
まずそもそもリウマチ、リウマチと言葉はよく聞くけどどんな病気なのか、どんな症状が出るのか?よくわからない方が多いと思います
関節リウマチの定義、病態としては『関節リウマチは多発関節炎を主症状とする原因不明の全身性炎症性疾患であり、滑膜の異常増殖にともない炎症性肉芽(パンヌス)が形成され軟骨、骨の破壊が進行するとともに関節周囲の支持組織の破壊を引き起こし関節の疼痛、可動域制限、不安定性、異常可動性などによって変形を生じ、最終的には種々の運動機能障害をもたらす』 とされています・・・なんだかよくわからないですよね・・
簡単に申しますと関節に炎症がおき徐々に変形していき痛み、機能障害がでてくる疾患です
○症状○
手関節、中手指節関節(MP関節)、近位指節間関節(PIP関節)の腫脹、疼痛、を訴える場合が多いといわれています。関節症状は左右対称性に起きることが多く『朝のこわばり』が特徴的と言われています!!手のほかに足関節、中足趾節関節(MP関節)に症状を訴えることも多く、次いで膝関節、肘関節などにも起こるとされています。症状が進行してしまうと・・・
手指の尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形、外反母趾、などの特徴的な変形が残存してしまいます・・・( ;∀;)
○診断○
関節リウマチは現在原因不明の疾患であり実は関節リウマチに対する特異的な検査法はないのです・・・😢
ではどうやって診断しているかと言うと、診断には特徴的と思われる症状や検査所見を集めて、それをもとに診断を下す方法が一般的に取られています。例えば・・・
- 1、朝のこわばりが15分以上、1週間以上続く。
- 2、3つ以上の関節の腫れがあり1週間以上続く。
- 3、手関節、手のMP関節(中手指節関節)、PIP関節(近位指節間関節)、足関節、いずれの関節の腫れが1週間以上続く。
- 4、対称性の腫れが1週間以上続く。
- 5、リウマトイド因子。
- 6、手、足のXPでの骨萎縮。
- 以上6項目中、4項目に当てはまる場合。 『早期リウマチの診断基準(厚労省)』
このような診断基準もあります。この他にもいろいろな診断法があるので関節リウマチを診断できない。。なんてことはないです😊
- ※注意!関節リウマチと似ている疾患※
- どの疾患にも鑑別診断は必要です!
- 関節リウマチと鑑別を要する疾患で最も重要なのは『手指のOA(変形性関節症)』です!!!
- OAとは??
- OAは慢性の関節炎を伴う関節の炎症で関節の退行性変性で骨、軟骨の破壊、増殖をきたす疾患です。
- なぜ重要かというと・・関節が変形してしまうという症状がとても似ているからなんです・・
- OAは一般的に手のDIP関節(遠位指節間関節)に起こる『へバーデン結節』と言うものが多いです。
- ※関節リウマチではDIP関節に病変が起きることは稀です・・・※
- OAとリウマチでは治療法も変わってくるのできおつけましょう!
○治療○
関節リウマチにはいまだに根治的治療法がなく、基本は生活指導が治療となってきます。
例えば日常生活において、翌日に疲れを残さないように心がける。疾患の症状が高い場合はその症状に合わせて行動する。などなどが基本となってきます。。。
その他にも薬物療法、手術療法などがなされる場合があります。
○まとめ○
関節リウマチは徐々に症状が進行していき次第に関節の変形、機能障害、疼痛、などの様々な症状が出てくるやっかいな疾患です😢
もしも自分自身に心当たりがある場合は一度病院など専門医に診察を依頼しましょう!症状が進行してしまうと良くなるはずだったものも治らないことになってしまう可能性があります(*_*)
当院でも相談を受け付けておりますし病院に紹介することもできますので些細な事でもご相談お持ちしております😊
信州鍼灸整骨院
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