●原因
関節部の橈骨[とうこつ]の靱帯[じんたい]がはずれることで、
2~3歳の子どもがお母さんと手をつないで歩いていて、子どもが
転びそうになったので手を引っ張ったところ、急に泣き始めて手を
動かさなくなったというのが肘内障の典型的な起こりかたです。
これは腕を強く引っ張ったために、肘[ひじ]の関節の袋(関節包)
が一部分ずれてしまうためです。このとき、子どもは腕を動かそう
とせず、肘の外側の部分(橈骨頭)にさわると痛がります。
肘内障は、何回かくり返す子もいますが、大きくなると起こさなく
なるものです。
http://www.vivere.jp/health/2014/09/post-59.html参照
●治療と対処法
整復するには、子どもの腕を伸ばしたまま、片方の手で肘[ひじ]を、
もう一方の手で手首を持ち、引っぱりながら肘をゆっくりと曲げます。
すると肘関節の外側にコリッとした感じとともに整復され、子どもは
一時、泣きますがすぐに腕を上げ手を使い始めます。ただむやみに
整復をしようとすると痛みが逆に出てしまうこともあります。
何度も整復を試みて、失敗をすると子どもも痛みがひどくなり苦痛
しか残りません。症状が上記に近い場合には、ご連絡の上一度受診
して見てください。繰り返し肘内障を起こす子では整骨院を受診して
ください。また、夜眠っていて寝返りをうったときに肘内障を発生する
事があります。子どもになにが起きたのかわからなくなってしまう
お母さんも多いようです。そういうときこそ冷静に判断し、熱はないか、
どこか痛めていないかを確認してみてください。そんなときに多いのが
肘内障で、肘を確認してください。それで痛みがある場合は肘内障の
疑いがあるので、朝一番に当院にご連絡して下さい。