変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、大腿骨(ダイタイコツ)と脛骨(ケイコツ)の
関節軟骨の磨耗とそれに伴う関節炎などのことです。

参照

原因
 退行性変性(老化)、肥満(体重が急に増えた時など)また膝の外傷の
 為に大腿四頭筋(ダイタイシトウキン)太ももの筋肉などの筋力が低下
 し関節に負担が掛かった為、などが考えられます。

症状
 ◦階段の上り下り、特に下りる時に痛む。

 ◦正座が出来ない、出来ても立つ時に痛む。

 ◦朝、起きた時膝がこわばったようでスムーズに歩けず、時間が経って
  来ると普通に歩ける。

 ◦歩行中にガクッと膝が崩れるような感じがする。

 ◦夜、寝ていて膝が疼く。 などがあります。

 ・その他、外見上左右の膝の太さが違ってきたりお皿(膝蓋骨)の上が
  膨らむ、いわゆる膝に水が溜まるなど滑液包炎(カツエキホウエン)
  を起こしたりすることもあります。症状が進行すると膝の骨(大腿骨
  と脛骨)が変形し特に膝の内側の変形が進むとO脚がひどくなり普通に
  歩く時も痛み、膝を曲げる事ができなくなってしまいます。また、
  この疾患は痛みが無いからといっても完治する事は無く徐々に進行
  していくものです。

治療法
 そのために変形性膝関節症の治療は、変形の進行を遅らせることを目的
 としたものいわゆる運動療法が主体となります。当院では治療方法として
 まず痛みを軽減させるためにマッサージやテーピング療法を行います。
 又、必要に応じて、関節の調整姿勢のチェックをして、なにが悪いのか
 も探っていきます。運動療法では、膝を動かす筋肉
 (大腿四頭筋:ダイタイシトウキンなど)、体全体にある抗重力筋
 (コウジュウリョクキン)などの筋肉を膝などの関節に負担を掛けずに
 強化する運動です。また、自律神経の調整や体の運動機能の回復力を
 高める目的も兼ねています。但し、運動療法は、できるだけ毎日そして
 長期にわたって行っていただかなければその効果は得られません。
 又、ウォーキングなど歩く運動は適度なら全身運動として有効ですが
 あまり歩き過ぎると膝に負担がかかってしまい痛みを起こすことが
 あるので注意が必要です。日常、何気なく歩いている舗装された道は
 雨水などの水捌けを良くする為になだらかな曲線状になっていて全くの
 平らではないために長く歩くと膝に偏った力が働き変形を進行させて
 しまう恐れがあります。その他、体重を減らす努力や、食生活を見直して
 不足しているカルシウムやビタミン類、そして関節軟骨の主体成分である
 グルコサミンやコンドロイチンなどの栄養剤を摂取すること又、糖分など
 体を冷やす物は過剰に摂らない様に心掛けることも大切です。当院内には
 大腿四頭筋訓練機があり重さも1~8キロまで調節できます。最初は軽度の
 負担から行っていただき筋肉の強化とともにどんどん強度を増していくと
 膝の安定度も増してきます。ただ筋肉は一日や二日ではつきませんので、
 毎日継続して行うことをおすすめします。

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