シンスプリント

病態
 シンスプリント(shin splints)とは、ランニングや瞬発的なスポーツ
 などにより、踏み込みを多くやりすぎたために、「ふくらはぎ」内側の
 中1/3
から下1/3にかけて生じるすねに沿った筋肉に損傷が生じて痛む状態
 

 です。すねの前側と外側の筋肉またはすねの後ろ側と内側の筋肉に
 起こります。どの筋肉に炎症を起こしたかによって、痛みを感じる部位が
 異なります。下腿のランニング障害の最も多い原因の一つです。
 脛骨疲労性骨膜炎と訳されますが、スポーツ界では一般的にシンスプリント
 と呼ばれいている事が多いです。年齢は10代から40代、特に16~17歳
 ぐらいに多く女性は男性の約1.5倍の発生頻度です。
        
 
 http://ball-health.jp/shinsplint.html参照
 http://fanblogs.jp/programandoverseas/archive/23/0参照
        
原因
 陸上競技バスケットボール、最近ではエアロビクスなどに多く見られます。
 高校や大学の新入部員や合宿などで練習量が増加した時に多いので
 この時期には特に注意が必要になります。発生部位である「ふくらはぎ」
 後内側の脛骨中1/3~下1/3には、ヒラメ筋の筋腱が付着しこの筋腱の
 張力が原因の一つとされています。その他に、下腿や足の形態(扁平足
 など)や筋肉の機能低下と柔軟性の欠如、練習する場所の表面、靴、
 練習方法なども発生の原因とされています。前外側シンスプリントは
 すねの前面と外側の筋肉が侵された状態です。このタイプは、拮抗する
 関係にある筋肉の大きさがもともと不均衡であるために起こります。
 すねの筋肉は足を引き上げ、より強く大きいふくらはぎの筋肉は、歩行中
 やランニング中の着地時に足を地面まで引き下げる働きをしています。
 ふくらはぎの筋肉の力が強すぎるとすねの筋肉に損傷が生じることが
 あります。主な症状は、すねの前面や外側の痛みです。最初はランニング、
 ウオーキング、スキーなどの運動中かかとが地面に打ちつけられた直後に
 だけ痛みが生じます。さらに運動を続けると痛みは運動中ずっと持続する
 ようになり、やがて常に痛みがある状態になります。医師にかかる頃には
 すねに圧痛(押すと痛む)がみられます。後内側シンスプリントはすねの
 後面と内側の筋肉が侵された状態です。これらの筋肉はつま先をけり出す
 前にかかとを持ち上げる役割を果たしています。このタイプは傾斜のある
 トラックや中央が高くなった道路を走ると起こりやすく足の小指側に体重が
 かかりすぎたり(回内)このような回転を十分に防げない靴を使用している
 と悪化の原因となります。痛みはまず、すねの内側から始まることが多く
 足首の関節から約2.5?20センチ上に痛みが現れます。つま先立ちしたり
 足首を内側にひねると痛みが強まります。さらに走ることを続けると、痛みは
 前面に広がり足首の関節内を侵し上方にも広がって膝の付近にまで及ぶことが
 あります。シンスプリントの進行とともに痛みは強まり最初は筋肉の腱だけが
 炎症を起こして痛みますがそれでも走り続けていると筋肉自体にも炎症が
 広がることがあります。やがて、炎症を起こした腱が緊張して引っぱる力が
 生じ、骨との付着部からはがれたり、出血やさらなる炎症を起こすことが
 あります。

治療法
 発症してしまった場合でも完全に休養する必要はないと考えていますが
 練習量と内容の見直しが大切です。ランニング(特にダッシュ系)とジャンプ
 動作を減らし、練習前後のストレッチと練習後の氷冷(15分位)をすることで
 軽傷なら1~2週間で軽快します。前外側シンスプリントを治すには走るのは
 一時的にやめて
別の種類の運動をすることが必要です。ふくらはぎの筋肉を
 伸ばす運動が有用です。すねの筋肉が治りはじめたらこの筋肉を強化する運動
 (バケツを使った運動など)を1日おきに10回ずつ3セット行います。後内側
 シンスプリントの治療では、まず第一に走ることをやめます。走っても痛く
 なくなるまでは、別の種類の運動をします。ヒールカウンター(靴の後部)の
 硬いランニングシューズや土踏まずのアーチをサポートする靴をはくと、足が
 過度に回転するのを防ぐことができます。傾斜したトラックや道路を走るのを
 避けることはシンスプリントの再発防止に役立ちます。損傷を受けた筋肉を
 強化する運動
も有用です。慢性のものは数ヶ月かかることもあり、先に述べた
 下腿や足の形態に起因する場合は、足底装具(足の土踏まずを支える靴の
 中敷きなど)が必要になることもあります。予防には、下肢の筋力強化と
 ストレッチが重要です。靴はクッションの良いものを選びアスファルトなどの
 固い路面の走行をなるべく避けるなどの練習環境の整備も必要です。

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