『バネ指』と言うとけっこう有名な疾患で罹患している方も多いので、知名度も高いと思います。
今回はそんな『バネ指』について疾患の概要や治療法などを紹介していきたいと思います!
●バネ指とは?
疾患概要として『バネ指』(弾発指とも言う)は手の掌側(手のひら側)のMP関節(指の先から数えて3番目の関節)部の腱鞘に生じる腱鞘炎です。
日常的に手指を頻繁に使う女性に多く、更年期や周産期に多いとされています。
また指も母指(親指)、中指に多いとされています。
この疾患の特徴は発症した指のMP関節部が肥厚し手指の運動時に指がMP関節部で引っかかるような感覚があり疼痛や圧痛を生じることです。
●症状
一番の症状は手指運動の際の引っかかる感じ(バネ現象)、やその時の疼痛です。
そしてそれに伴う運動制限も見られます。
バネ現象を生じないケースもあり引っかかる感じはしないが曲げる時や伸ばすときに制限があることもあります。
●治療
一般的に軽症の場合は手指の使用を控えて安静にすることで徐々に軽快していきます。
ですが仕事などで使わざるを得ない場合の方が多くその場合には『痛みが生じる所まで動かさない』と言うことが大切です!
痛みや制限が生じる部位まで使っていると腱鞘の炎症がそのたびに起こっているのと同じことですので悪化してしまいます。
前腕の筋肉や手内筋などを手技や物理療法を使って弛緩させ腱にかかっているストレスを取り除きその上で安静、固定を行います。
腱鞘炎などは使えば使うほど痛みはありますし炎症も治まりませんので日常生活で痛いことをしないと言う意識が必要です。
少し動かすだけで痛みが生じる場合などはサポーターなどを使う場合もあります。
難治性などの場合は手術で腱鞘切開を行ったり、ステロイド注射を行ったりします。
※ステロイド注射
ステロイド注射を行うと痛みがなくなり楽になることが多いです。
痛みが消失することは良いことですが原因となっている『手指の使用頻度』は特に変わらないと思います。
そうするとまたいずれ再発してしまうケースがとても多いです!
そうなってしまうとまたステロイド注射を行うことになってしまいます。ステロイド薬の長期投与は身体にはあまりよくないので避けたいところです。
しっかりと日常生活から手指の運動を意識して安静にすると言うことが根本的な原因の解消になると思います。
●まとめ
バネ指は手指をよく使う方に好発し、特に更年期、周産期の女性に多い疾患です。
注射で痛みを和らげることは可能ですが長期化してしまうと良くないのでしっかりと根本的に治癒を目指すことが大切です!
痛みが良くなった後でも今までどうりの使い方ではなく労わるような使い方ができれば再発も少ないと思います(#^^#)
当院でも『バネ指』に対する治療を行っておりますのでお気軽にお電話ください!(^^)!