普段の食生活において栄養バランスや摂取カロリーを気にしている方は多いと思います。意識して食生活を送っている方や献立を考えている方はなおさらですよね。
『ビタミン』や『食物繊維』と色々なものがありますが今回は身近な『糖質』について紹介していきたいと思います!(^^)!
●糖質とは?
そもそも糖質は多糖類、二糖類、単糖類の総称です。多糖類とはデンプンなど、二糖類とは砂糖や乳糖などのこと、単糖類とはブドウ糖や果糖などのことを指します。
糖質は身体に消化吸収される過程で最終的に単糖類まで分解されます。そして素早くエネルギーとして使われます。身体の中には『糖質』しかエネルギーにしない細胞もあるくらいです。脳などの中枢神経系は主に『糖質』をエネルギーとして活動していますので身体にとってなくてはならないものなのです。
エネルギーとして使われずに余った糖質は体脂肪として体内に蓄積されます。
活動するために必要なものでありますが摂取しすぎると肥満体形になってしまいやすく生活習慣病などの原因になってしまうこともあります。
●どんな食材に含まれているの?
多く含まれている食材はご存知の方も多いと思いますがご飯やパン、麺類などですね。
野菜などになるとジャガイモ、さつまいも、やまいも、カボチャ、トウモロコシ、レンコンなどに多く含まれています。
果物ですとバナナ、みかん、イチゴ、ドライフルーツなどに多いです。
アルコール類は日本酒、ビール、シャンパンなどに多いです。
逆に少ない食材は上記以外の野菜類、きのこ類、藻類、魚介類、肉類、卵類、乳類などが少ないとされています。
●糖質が多いとどうなるの?
糖質が多くなってくると身体が高血糖の状態になってしまいます。
普段、適切な糖質を摂取している場合は糖質を摂取した後に膵臓から『インスリン』と呼ばれる血糖値を低下させるホルモンが分泌され食後だいたい2、3時間で上昇した血糖値を下げます。こうして食後に血糖値が上昇してもインスリンの作用で高血糖状態になるわけではなく一定の状態に維持しています。
ですが糖質が多く含まれている食事を長期間していると体内に入ってくる糖質も多くなってきます。そうするとインスリンの血糖低下作用が追い付かずに血糖値が中々低下せず高い状態が続いてしまいます。
※糖尿病
糖尿病は1型と2型があり上記のようなことで起きるのは2型糖尿病です。2型の方が罹患者が多く生活習慣が原因で発症することが多いです。
長期的に高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが続き血糖値が高い状態が続くとインスリンの作用低下や分泌不足が生じ血糖値を正常な数値に維持できなくなってしまいます。糖尿病の怖い点はこの状態が原因で様々な合併症が生じてしまうと言うことです。
特に『神経障害』、『網膜症』、『腎臓障害』、『動脈硬化』などが多いです。
このような合併症が原因で重篤な障害が起こってしまったりさらに他の疾患になってしまったりするのが怖い点です。
1型はインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊されてインスリンが全くでなくなってしまいます。糖尿病全体の約5%が1型とされています。若い人から年齢幅広く罹患します。
生活習慣が原因の2型とは治療法も違い生活習慣が原因であれば問題点を改善するような治療を行いますが1型はインスリンがそもそも分泌されないので治療にはインスリン注射が必要になります。
血糖値が高い状態が続くと上記のような糖尿病になってしまったり『メタボリックシンドローム』になりやすくなってしまったりします。
メタボリックシンドロームでは2型糖尿病の発症リスクが3~6倍にも高くなるとされています。
●まとめ、適度な摂取が大切
糖質は中枢神経の栄養分になったり活動するエネルギー源になったりする生活するにはなくてはならないものです。
ですが糖質が多く含まれているものはご飯や麺類、パンなど普段よく食べるような食品であり、ついつい摂取しすぎてしまう傾向があります。
野菜類や魚介類、きのこ類などバランスよく摂取していればよいですが偏った食生活や運動不足などが続くと生活習慣病になってしまったりしますので注意が必要です。
しっかりとバランスを考え偏らない食生活を送るのが最適です(*^_^*)
現在では食の欧米化に伴い糖質を多く含む食品がとても多いです。
未来の自分の身体のために今からしっかり良い習慣をつけておきましょう!(^^)!