けん引療法について

柔整治療

整形外科や整骨院などで主に『ヘルニア』などの疾患に対して行われることが多いです。

腰や頸をけん引した経験のある方は多いと思います。

けん引と言っても大きく分けて『直達けん引』と『介達けん引』とがあります。

介達けん引とはけん引と言われて想像するような治療法のことです。医療機器を用いて腰や頸をけん引するものです。

直達けん引とは手術などで直接骨に銅線などを通しそれを外部からけん引する方法で介達けん引よりも大きな力でけん引することができます。主にこちらは大きな部位の骨折など徒手整復が不可能な場合に行われることが多いです。

今回は『介達けん引』について投稿していきたいと思います!(^^)!

どんな方法で行うのか?

ほとんどは専用の医療機器を用いて行います。用途や部位によって異なりますが機械自体でけん引力をかけてけん引する方法と自分自身の体重でけん引したい部位にけん引力をかける方法とがあります。

すべて機械制御で自動に行えるものから台やベルトを使い、けん引するものと種類は多いです。

また疾患により用途やけん引時間も変わってきて例えば腰痛などで痛みが生じている場合にはあまり強い力でけん引してしまうと逆に痛みを増してしまう恐れがあるために即時にけん引は行いませんがその痛みのために患部を動かさなくなり可動域が減少してきてしまい関節なども固くなってきてしまいます。そうならないために痛みが他の治療により減少してきてからけん引療法を取り入れます。

ヘルニアなどの疾患の時にはけん引療法を積極的に取り入れます。もともとヘルニアとは『脱出』、『突出』すると言う意味で普段は脊髄内に収まっている髄核と言うものが様々な原因で脊髄から『脱出』、『突出』しその部位が神経などを圧迫しその神経の支配領域に沿ったしびれや感覚異常、それに伴った筋力低下などが生じてきます。その治療にけん引療法を用います。何秒おきにけん引と弛緩を繰り返すよりも何十分と持続的にけん引力をかけている方が効果的です。

どのくらいの強さがいいのか?

強ければ強いほど効果が期待できるわけでもなく適切な力で行わなければなりません。

だいたいので体重の約三分の一程度の力でけん引を行います。

あまり強くけん引してしまうと筋肉や関節にストレスがかかってしまい痛みが生じてきてしまう可能性が高いです(*_*)

頸ってひっぱてもいいの?

この疑問は良く耳にします。基本的にはこちらも適切な力でけん引すれば問題はありません。確かに頸部には中枢神経系の脳に関係する血管や生命を維持するのに必要な神経系もたくさん集まっており強い外力などが作用することはいいことではありません。

特に突発的なけん引力や捻転力の加わるけん引力などは頸椎が衝撃に耐えれない場合があるので危険です。基本的に骨は捻転力に強くないのであまりねじりすぎるのは良くないでしょう。安全な機械で安全な方向に適切なけん引力を加えるのが一般的です。ですが

ですが頸部には重要な血管や神経がたくさん集まっているので治療に対する効果も大きいです!(^^)!

腕や指先にしびれなどが生じてきている時には腰のヘルニアと同様にけん引療法を積極的に行います。頸部にも『頸椎ヘルニア』と言っててヘルニアは発生するので治療法はけん引力法が主体となってきます。

頸椎の捻挫、例えば寝違えなどにも有効ですのでとても効果的な治療法です(#^^#)

また扱っているのは医師や医療従事者ですので危険因子や禁忌なども熟知していますので治療も安心して受けられると思います(*^_^*)

簡単ですがけん引療法についてまとめてみました。

けん引単体で治療することもありますが様々な治療法と組み合わせて治療を行うこともあります。

腰痛や足のしびれ、頸部の捻挫や腕指先のしびれなどでお困りの際にはけん引療法を行ってみるのも効果的と思います!(^^)!

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